2009年07月09日

世界のハイボール

ご機嫌いかがですか?

今年は何とも雨の多い、梅雨らしい梅雨ですね。
モヒートも盛況ながら、今年はハイボールの夏にもなりそうです。
そこで今週のTHE PLACEメールマガジン第86号は、先週に続いてバーで飲める
ハイボールのお話を中心にお届けします。
ハイボールは、ウイスキーだけのものではなく、また「炭酸割り」だけでも
ありません。

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   BARとお酒の他愛のない話
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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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              THE PLACEメールマガジン Vol.86 2009/7/9
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  ※このメールは、これまで名刺交換をさせて頂いたTHE PLACEのお客さま
   と、ホームページからご登録頂いた方中心にお送りしております。
   お時間のございます折にご覧下さい。


■■ I N D E X 
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 【1】THE PLACE今週のカクテル 『ギムレット・ハイボール』
 【2】現代バー用語の不要な基礎知識 『隠し味』とは?
 【3】カクテル温故知新 『クロンダイク・ハイボール』
 【4】今週のTHE PLACE カウンター便り 『世界のハイボール』
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【1】THE PLACE今週のカクテル
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 ■ギムレット・ハイボール〔gimlet highball〕
==============================
 スッキリ、さわやか。
 ジンとライムのお馴染み「ギムレット」にもハイボールは昔から存在します。
夕方や食前のお供、飲み直しのリセットとしてもいい選択。
 この一杯で、生き返りますよ。

37gimlethighball.JPG

※ギムレット・ハイボールについてはこちらをご覧ください。
http://bar-place.seesaa.net/article/121287353.html

         ※来週のハイボールは「カルバドス・ジンジャー」です。

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【2】現代バー用語の不要な基礎知識
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 ■かくしあじ【隠し味】〔subtle flavor〕
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 (1)料理や飲料に含まれる、そのものの味をさらに引き立てる名脇役。
 (2)スイカに塩をかけて甘味を引き出すようなもの。カレーにカカオ比率の
   高いチョコレートを入れたり、某社の3食焼きそばは粉末ソースに
   コーヒーが含まれていたりする。
 (3)カクテルに使用するビターズ、柑橘類のピールなども隠し味。ただし
   これらは存在感がある。その上、バーマンの中にはこの用語を誤って
   使用するケースも散見される。
 (4)「お待たせしました。このカクテルには隠し味に○○を使っています」
    ⇒最初から言うな。
 (5)「このカクテルの隠し味は○○です」
    ⇒言われなくても分かるよ。
 (6)「このカクテルの隠し味は○○です」
    ⇒全然わからない。
 (7)バーにおけるサブ的な役割のスタッフも、メインのバーマンを引き立た
   せる脇役であり、隠し味だが。
 (8)隠れたままだと存在感がない。

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【3】カクテル温故知新
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 ■クロンダイク・ハイボール〔klondike highball〕
==============================
 カナダ北西部の街は19世紀末ごろ、共通の志を持った開拓者で賑わいました。
 このカクテルの起源も、ゴールドラッシュの舞台だった「クロンダイク」と
いわれています。
 砂金の街では、一攫千金をねらう者たちがバーに集い、このカクテルを飲ん
でいたのでしょうか。その場所で情報交換を行ない、夢の続きを語り合ったの
でしょう。
 日本でも遅れること、戦後復興に向けて動き出した1950年ごろに知られる存
在となりました。明るい未来を描いて乾きを潤す。常に時代を切り開く人たち
のロングドリンクです。
                       続きは、カウンターで。

40klondikehighball.JPG

 ■クロンダイク・ハイボール〔klondike highball
    30ml   ドライ・ヴェルモット
    30ml   ドライ・ヴェルモット
    20ml   レモンジュース
    (1tsp  シュガーシロップ)
    Fill Up  ジンジャーエール
    調合方法:シェーク(ジンジャーエール以外)
    グラス: コリンズグラス

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【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
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 世界のハイボール
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「ハイボール」は飲み方の名称ですが、すっかり商品名として扱われるように
なりましたね。そして、新たなドリンクカテゴリーになりそうです。


 例年になく梅雨らしい梅雨の中、モヒートは昨年に優る盛況ですが、今年は
ハイボールという声も多く聞こえます。このメールマガジンでもご紹介してい
ますが、「ハイボール」と名の付くカクテルは、昔からいくつか存在していま
す。そして海外カクテルサイトで「highball」と検索すると、私たちも知らな
いハイボールドリンクがたくさん存在することが分かりました。

 あるサイトでは「○○ハイボール」が42種類。またあるサイトではなんと
102種類。『ハイボールが100種類』なんてさすがに流行りそうもありません。
ちなみに、カクテルによって「highball」、「hiball」と綴りが異なるものが
あり、理由を探ってみたいところです。
 そして興味深いのは既存のカクテル、例えば「アメリカーノ」というカクテ
ルが「アメリカーノ・ハイボール」と表記されているなど、かつてのマティー
ニのように、ハイボールもひとつのカテゴリー化している様子が伺えます。
(モヒートもそうなりましたね!) 

 THE PLACEでは、近日中に別立てのメニュー「Worldwide Highball〜世界の
ハイボールギャラリー〜」(仮称)を発表する予定です。
 モヒートとともにハイボールも「お酒を飲もう」という動機になれば嬉しい
ですし、「カクテルならバーだね」となれば、何よりですね。



 ちなみに、レシピは多いですが、決して海外で流行っているわけではない
そうです。ユニークなレシピも多く見られますが、「やっぱり味覚が変だ」と
言いたくなるレシピもあります。また、ジンとジンジャーエールが主体の
「Gin Gin Highball」など、我らがチーフバーテンダー級のネーミングもある
ようです。

 「ジンを飲むと、じ〜んと来るよね」
 というのは氏の名言ですが、もうお分かりですね?


 「ジンジンハイボールで、ジンジン来ちゃうね〜、なんつって!」

 たぶん、言うと思います。
 

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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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・ただし、本メールマガジンで紹介する情報は、一部の主観を伴なう表記を
 除き正確性を重視しておりますが、情報の真偽や変更、更新等について保証
 するものではありません。
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2009年07月02日

カクテル文化を広めるイベント

ご機嫌いかがですか?
広尾のバー、THE PLACEです。
メニューブックの冒頭でお伝えしているウィークリーカクテル。6月下旬から
7月はハイボール月間として、バーで楽しめる、ウイスキーではないハイボー
ルをご紹介しています。
クラシックカクテルは今週はお休み。代わりに、古き善き時代を感じられる
一冊をご紹介しながらTHE PLACEのメールマガジン第85号、モヒートの話抜きで
さんにお届けします。


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   BARとお酒の他愛のない話
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              THE PLACEメールマガジン Vol.85 2009/7/2
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 【1】THE PLACE今週のカクテル 『ブルドッグ・ハイボール』
 【2】現代バー用語の不要な基礎知識 『エイジング』とは?
 【3】〔広尾書房〕バーテンダーが選ぶ本
    File 9 『資生堂・サントリーの商品デザイン展』
 【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
   『カクテル文化を広めるイベント』
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【1】THE PLACE今週のカクテル
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 ■ブルドッグ・ハイボール〔bulldog highball〕
==============================
 塩なしのソルティ・ドッグではありませんよ。それが「ブルドッグ」と呼ば
れる以前の、古式ゆかしいハイボール。
 ジンとオレンジ、ジンジャーエールの、女性にも人気のハイボールです。

36bulldoghighball.jpg

※ブルドッグ・ハイボールについてはこちらをご覧ください。
http://bar-place.seesaa.net/article/116248460.html

         ※来週のハイボールは「ギムレット・ハイボール」です。

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【2】現代バー用語の不要な基礎知識
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 ■えいじんぐ【エイジング】〔aging〕
==============================
 (1)状態を維持しながら一定時間放置すること。
 (2)一般には「老化」の意味で使われるが、酒類では「熟成」と呼ばれ、
   良い品質への変化を目的に保存することを指す。
 (3)ヒトの世においては「アンチ──」がもてはやされている。一方、酒の
   世界ではアンチでは保存する意味がない。
 (4)この工程には随分とお金がかかるらしく、保存期間の土地建物代に
   固定資産税、酒を管理する人件費など莫大な費用がかかっている。
 (5)お金をかけているにもかかわらず、樽の中の酒はどんどん蒸発していく。
 (6)その熟成中のお酒まで資産計上されたらシャレにもならない。
   酒造りと国税庁は昔からトムとジェリーの関係だ。
 (7)だから長期熟成のお酒が高いことを、どうか理解してください。
 (8)バーテンダーもエイジングする。オーダー忘れが頻繁になったり、
   レシピが分からなくなったり。これは老化だ。

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【3】〔広尾書房〕バーテンダーが選ぶ本
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 ■File 9 『資生堂・サントリーの商品デザイン展』
===============================

 THE PLACEの片隅に置かれたこの一冊は、去る5月13日〜6月1日に東京藝術
大学大学美術館で行なわれた企画展のガイドブック。
 社内に多くのデザイナーを持つ両社の商品デザインの変遷を垣間見ることが
できます。「ハイボール」で復活した「角」は、壽屋時代のものは今と比べて
いかり肩の形状。いま人気の商品の原点を感じるデザインとも、誌面からです
が出逢うことができます。
 グラスを片手にページをめくるだけでも楽しめる写真から、先達の熱き想い
を感じられるでしょう。
                        続きは、カウンターで。

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【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
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 カクテル文化を広めるイベント
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 横浜・関内近くの吉田町通りでは7月末まで「吉田町Bars' Street(バーズ
ストリート)」なるカクテルイベントが開催されているそうです。

 伊勢佐木町と野毛をつなぐ250メートルほどの商店街では、カクテル注文で
パンフレットにスタンプが押され、4軒のスタンプでプレゼントがもらえる上、
横濱開国博の入場券やなどが当たる抽選に応募もできるというもの。
 吉田町でのこうしたイベントは今回5回目で、実に22軒のバーがこのイベ
ントに参加しています。

 ひと処にバーが密集し、ご近所同士の仲もいいというのは、実にうらやまし
いですね。ちなみに広尾のバーは数少ないですが、お互いのお店を紹介し合っ
たり、一緒に蒸留所見学に出掛けたりということがあります。広尾の今後にも
ご期待ください。


 カクテルといえば、7月26日(日)にはコートヤードマリオット銀座東武ホテ
ルで14:00から、NPO法人プロフェッショナル・バーテンダーズ機構(PBO)の
カクテルコンペティション「P.B.O.全国カクテルコンペティション2009」が
開催されます。
 これはPBOメンバーで認定試験に合格した25歳以上のバーテンダーによる総合
力を競う大会。筆記試験、創作カクテル、模擬カウンターによる接客審査で
最優秀バーテンダーを決める真剣勝負が繰り広げられます。

 また8月6日(木)にはZEST恵比寿店で17:00から、フレア・バーテンディン
グ世界大会の日本予選「SKYY Flair Global Challenge 2009 Japan」を予定。
昨年の世界大会決勝では、日本から世界王者が誕生しました。
 今年もワールドクラスのハイレベルな競演が期待されます。

それぞれの大会詳細は、下記URLまで。

■P.B.O.全国カクテルコンペティション2009
 http://www.pbo.gr.jp/cocktailcompetition2009.html

■SKYY Flair Global Challenge 2009 日本予選
 http://www.fba.jp/compe/index.html#skyygcjp


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2009年06月25日

知らぬ間にラジオで紹介された100種類のモヒート。ラジオの威力って、ありますね。

ご機嫌いかがですか?
広尾のバー、THE PLACEです。
今年一番の暑さが訪れた今週。暑くなるとモヒートですが、ハイボールという
声も広尾で多く聞くようになりました。
さてモヒート・バリエーション発祥の物語はクライマックス。思えばたくさん
の方の応援がありました。また、クラシックカクテルでは今でも女性に人気の
ショートカクテルをご案内。
メールマガジン第84号。今週も盛りだくさんでお届けします。


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   BARとお酒の他愛のない話
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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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 【1】THE PLACE今週のカクテル 『ハイボール』
 【2】現代バー用語の不要な基礎知識 『ボトルキープ』とは?
 【3】カクテル温故知新 『パラダイス』
 【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
   『モヒートは、100種類でなくてもよかった(4)』
    ── 知らないうちにラジオで ──
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【1】THE PLACE今週のカクテル
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 ■ハイボール〔highball〕
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 ウイスキーと炭酸。このシンプルな飲み物も立派なカクテル。
ウイスキーに限らず、お好みのお酒と炭酸飲料、ジンジャーエールやトニック
ウォーターでも楽しめます。

highball02.jpg

※ハイボールについてはこちらをご覧ください。
http://bar-place.seesaa.net/article/120822244.html

         ※来週のハイボールは「ブルドッグ・ハイボール」です。

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【2】現代バー用語の不要な基礎知識
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 ■ぼとるきーぷ【ボトルキープ】〔Bottle keeping〕
==============================
 (1)顧客を囲い込み、つなぎとめるために、主に酒類を提供する料飲店で
   古代から愛され続ける販売方法。
 (2)何をキープするかで、顧客は明確にランク付けされてしまう恐ろしい
   顧客管理方法。
 (3)“すごいの”をキープするほど優越感に浸れるが、無理することはない。
   あなたにサービスしてくれるその人は、大事にちびちび飲んでくれる
   より、さっさと次のを入れてほしいと思っているからだ。
 (4)3カ月や6カ月と店ごとに保管期限があり、従業員は期限切れを指折り
   数えている。期限切れボトルはどこへ行くのだろうか。
 (5)キープしていることを忘れて、新しいボトルをキープしてしまっても、
   誰も教えてくれない。
 (6)美人のママさんに乗せられ、酔った勢いでさらにキープしてしまう。
 (7)その事すら覚えていないため、(5)と(6)を永遠に繰り返す。
 (8)知らない間に部下や同僚に飲まれていた。

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【3】カクテル温故知新
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 ■パラダイス〔paradise〕
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 甘味豊かな味わいで人気のカクテルはイギリス生まれ。1922年ごろのロンド
ンで流行したことがわかっています。
 シェークしてよく混ざり合ったアプリコットとオレンジが、グラスに注ぐ瞬
間、グラスに口を付けるたびに優美な香りを織り成し、あなたを楽園へといざ
なうでしょう。
 当時の嗜好がわかる、ジンをベースに適度なアルコールも感じられるレシピ
は、時代が変わっても多くの女性ファンを魅了する、艶のある一杯です。

                       続きは、カウンターで。

 ■パラダイス〔paradise〕
    30ml   ジン
    15ml   アプリコット・ブランデー
    15ml   オレンジジュース
    調合方法:シェーク
    グラス: カクテルグラス

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【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
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 モヒートは、100種類でなくてもよかった(4)
 「知らないうちにラジオで」
===============================

 モヒート・バリエーション発祥の夜明け前。
 100種類のモヒートレシピを作った僕たちは、勇んでメニューを作り、その
年のゴールデンウィークにテスト期間として提供してみました。

 それが、好評だったのです。「何だかいけそうな気がする〜〜♪」と自信を
持った僕たちは、不慣れなPR活動まで始めていました。
 長嶋がニュースレターを作ってメディアに郵送し、僕はカウンターで直に
お客さまに勧め、感触を確かめます。


 「ラジオで聴いた。映画とタイアップできないか」という電話がありました。
僕たちの知らぬ間に、平日午後のラジオ番組で、THE PLACEのモヒートが紹介
されていました。ラジオが起点となってタイアップしたモヒートは、メニュー
92番の「ミュージック・クバーナ・モヒート」として今もメニューに残ってい
ます。
 同じくラジオを聴いて取材に来てくれたウェブマガジンは、今でも検索サイ
トの上位に残っていますね。
 軽い気持ちで受けた他のラジオ番組では、普段裏方に回る長嶋がコメントを
するはめになりました。緊張した彼は、「え〜モヒートは、もともとカナダの
カクテルで」とNGを出しました。
 キューバのカクテルですから。何言っちゃってるんでしょうね。本人も「何
でか、カナダが降りてきた」と言っています。
 ちなみに僕は翌年、その長嶋のせいで「表紙」に出ることになりましたが。


 今では、沢山のお店がモヒートのバリエーションを出しています。いろんな
人のご縁と力が集まって、今のモヒートの人気がありますね。
 モヒート100の物語。今年もモヒートは人気です。これまでで最高だった去年
をさらに上回る勢いです。


 次ですか?
 ハイボールは既に流行っているのでほどほどにしますよ。100種類?とんでも
ない!
 夏の暑いうちから、ホットドリンクの開発を始めますよ。

 でもですね。2005年に外した企画「真夏にウイスキーの水割り」があった
から、今があると思います。そして今でも思います。


 「それでも水割りは、うまい!」


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2009年06月20日

ブラックモヒートとケンタッキー・フェイス

お仕事中に失礼します。広尾のバー、THE PLACEです。
月曜日、火曜日の広尾は、すごい豪雨に見舞われました。梅雨なので雨は必要
ですが、ほどほどにお願いしたいものです。
さて今週は、モヒート・バリエーション発祥の“夜明け前”。日々酔っ払う試
作の光景を暴露します。また、THE PLACEの本棚に届いた古書をご紹介しながら、
メールマガジン第83号をお届けします。


過去最高だった去年以上に、今年もモヒートは人気ですね。

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 【1】THE PLACE今週のカクテル 『アメリカーノ』
 【2】現代バー用語の不要な基礎知識 『次、何か』とは?
 【3】〔広尾書房〕バーテンダーが選ぶ本
    File 8 『世界の名酒事典(1986〜87年度版)』
 【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
   『モヒートは、100種類でなくてもよかった(3)』
    ── ブラックモヒートとケンタッキー・フェイス ──
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【1】THE PLACE今週のカクテル
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 ■アメリカーノ〔americano〕
==============================
 カンパリとスイートベルモット、炭酸でできるロングドリンクは、“バーで
飲めるハイボール”としてもお勧めの一杯。
 苦味を意味したフランス語の「アメール」と、アメリカ人を指すイタリア語
の「アメリカーノ」を掛けたなんて、洒落てますね。

※アメリカーノについてはこちらをご覧ください。
http://bar-place.seesaa.net/article/87116957.html

               ※来週からしばらくは「ハイボール」です。

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【2】現代バー用語の不要な基礎知識
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 ■つぎ、なにか【次、何か】〔next one〕
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 (1)バーマンの技量を継続的に試す高度なオーダー用語で、2杯目以降に
   使用するもの。
 (2)“おまかせ”という抽象的な注文で相手の引き出しの多さを確かめる
   ことができる。
 (3)「もっと美味しいもの」という意味が込められているため、最初の1杯、
   2杯で感動的に喜ばれようものなら、たまったものではない。
 (4)引き出しが少ないと、3杯目にはお勧めするものがなくなる。
 (5)5杯目には、とぼけて忘れた振りをしながら1杯目と同じ物を作る。
 (6)お勧めされたものに対して「そうじゃないんだよな〜」と言えば、
   その場微妙な空気が漂う。
   これ3回も続けると、「だったら自分で決めて」という代わりに、
   メニューが出てくる。
 (7)あまり多用するとメニューではなく、お会計表が出てくる。

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【3】〔広尾書房〕バーテンダーが選ぶ本
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 ■File 8 『世界の名酒事典(1986〜87年度版)』
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 バーに必ず1冊は置いてあるだろう“お酒図鑑”の23年前のものを、手に入
れてみました。
 ボトルの形状やラベルのデザインが、現在のものとはまったく異なるお酒も
多く、比較しながら眺めてみるだけでも楽しめます。また、今日では手に入ら
ないお酒が掲載されていたりと、あの時代を懐かしむにも面白い一冊。

 近年、お酒の価格表示は概ねオープン価格になっておりますが、当時は希望
小売価格が存在した時代。また、お酒が高価な時代でもありました。

 ちなみに、この名酒事典。さらに古いものでは1979年版が、6万円近い値を
付けています。

                        続きは、カウンターで。

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【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
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 モヒートは、100種類でなくてもよかった(3)
 「ブラックモヒートとケンタッキー・フェイス」
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 モヒート100の物語。今週はバトンタッチして、長嶋がお伝えします。今年
も開始早々から、モヒート目当てにお運び下さるお客さまも多く、大変ありが
たく思います。
 今週も、モヒートバリエーション発祥の夜明け前。商品開発ですから、試作
は必須です。やはり2006年の春、営業後の真夜中。まさに夜明け前でした。

(長)さて、リストの中で気になるものから作ってみましょうか。
(山)まずスタンダードのモヒートが美味くなきゃ、意味ないよね。

 仰せの通りで。ちなみに、真夜中に見たモノクロ映画がきっかけで、この時
既に広尾のモヒートにはたくさんのミントが詰まっていました。

(山)やっぱりミントがいっぱい入っていると、いいよねえ!
(長)どんどん行っちゃいましょう!

 何杯目かに作ったのはリキュールベースのモヒート。この私の“スゴ腕”から
生まれたのは、ブラックオパールのような神秘的な一杯ではなく、

(長)うわぁ〜〜〜〜・・・・・・
(山)真っ黒じゃん!!イカ墨みたい!イカ墨だな。あれ?

 使い道が限られていた黒いリキュール、ブラックサンブーカを使ったモヒー
トは、意外にもミントと絶妙にマッチした何とも美味しいモヒートでした。

(長)これ、ブラックモヒート。
(山)黒いまな板とか黒い綿棒とかあるよね。黒って流行ってる?
   それに、プレイスは黒が基調だから、イメージにも合うよね?
   『ブラック何とか』って響きもいいよね。悪そうで!!
(長)風貌ともピッタリですね!
(山)誰の風貌!?

 今ではご提供できない伝説のモヒート「ブラックモヒート」誕生の影には、
すべてのアイディアを肯定できるほろ酔い加減といい加減さが隠れていました。
まさかこのカクテルがモヒート100種類で2番人気の商品になるとは、思いも
しませんでした。

(山)モヒートにさ、もうひとひねり加えちゃおっか?

 隣にはいたずらな笑みを浮かべる“ブラックな”中年の男がいました。カウ
ンターから取り出したのは50度あるバーボン。ワイルドターキー。

(山)これフロートさせちゃおう!
(長)あははは、いいですね〜(なにが「いいですね〜」だ)

 この時の私に正常な判断ができてさえいれば、皆さんを泥酔のどん底に陥れ
る「デンジャー・シリーズ」の定番『ケンタッキー・フェイス』は生まれずに
済んだはずです。

 モヒートには相当量のお酒が入っています。私たちは、この爽快な飲み物の
試飲により思考能力が著しく低下。世の中のすべてを受け入れる寛容さを持っ
てしまいました。
 そうでもなければ、我々に100種類などという挑戦ができるはずもありません
でした(笑)。
 

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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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2009年06月11日

モヒートは、100種類でなくてもよかった(2) ── 『10×10』で100種類なら簡単だと思ったから ──

関東も梅雨入りだそうですね。広尾のバー、THE PLACEです。
ジメジメした季節は、爽快な飲み物でさっぱりと。モヒートもそうですが、
今後数週にわたって、「バーで飲めるハイボール」をバリエーションでお伝え
します。

また、モヒート誕生秘話では、「ミント使いまわし未遂事件」のほか、「100
種類」を容易にした発想お伝えしながら、THE PLACEのメールマガジン第82号を
お届けします。

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   BARとお酒の他愛のない話
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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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 【1】THE PLACE今週のカクテル 『ソルティドッグ』
 【2】現代バー用語の不要な基礎知識 『○○スタイル』とは?
 【3】カクテル温故知新 『ギムレット・ハイボール』
 【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
   『モヒートは、100種類でなくてもよかった(2)』
    ── ただ、『10×10』で100種類。簡単だと思ったから ──
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【1】THE PLACE今週のカクテル
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 ■ソルティドッグ〔salty dog〕
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 ウォッカとグレープフルーツ。誰もが知るようなカクテルですが、かつては
ジンベースだったとか、塩はグラスの縁に飾るのではなかったとか、いろんな
楽しみ方があります。

25soltydog.JPG

※ソルティドッグについてはこちらをご覧ください。
http://bar-place.seesaa.net/article/97261028.html

                   ※来週は「アメリカーノ」です。

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【2】現代バー用語の不要な基礎知識
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 ■どこそこすたいる【○○スタイル】〔style〕
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 (1)シェークやステア、ボトルの扱い方などの作法のほか接客なども含め、
   従業員を通じて店の個性が醸し出されていることを讃えることば。
 (2)シェーカーを真逆の向きに持ち三段で振るオークラスタイルや、親指と
   中指で巧みにステアする東舘スタイルなどが有名。
 (3)古き善き横濱の「バンドスタイル」など、地域性を指す場合もある。
 (4)同じホテルや施設内でも徐々に個性が出てきているが、今でもそこの
   スタッフ全員が荘厳なまでに同じシェーキングの所もある。
 (5)髪型にもスタイルが存在した。今でもジェルとワックス、スプレーを
   使いこなし、テカテカに光る刈り上げと七三は匠の技。
   *「七三とリーゼント」の項を参照
   http://bar-place.seesaa.net/article/115189592.html
 (6)ホテルはさておき、街場のバーで髪型までみんな同じだと、何だか
   すごい。今度やってみよう。
 (7)あなたの前に立ってシェーカーを振っているオールバックはプレイス
   スタイルではなく山の上スタイルでもなく、個体差です。

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【3】カクテル温故知新
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 ■ギムレット・ハイボール〔gimlet highball〕
==============================
 イギリス軍医のギムレット卿が起源の、ジンとライムによるシンプルな一杯
は、姿を変えて夏にも好まれる「バーのハイボール」。
 はるか昔から存在する古式ゆかしいロングドリンクは、原点のギムレットと
共に、ちょっと“早すぎる”夕方や食前のお供としてもいい選択。食欲が増し、
今宵の晩餐もきっと楽しく過ごすことができるでしょう。
 健康増進のために生まれたギムレット。炭酸でより爽快さを増して、心と身
体も潤います。この一杯で、生き返りますよ。

                       続きは、カウンターで。

37gimlethighball.JPG

 ■ギムレット・ハイボール〔gimlet highball〕
    45ml   ドライジン
    15ml   ライムジュース
    1tsp   シュガーシロップ
    Fill Up  炭酸
    調合方法:炭酸以外をシェーク
    グラス: コリンズグラス

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【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
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 モヒートは、100種類でなくてもよかった(2)
 「ただ、『10×10』で100種類。簡単だと思ったから」
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 THE PLACE名物のモヒート100種類。今年も開始に合わせるように、Yahoo!と
Googleでの「モヒート検索」でのランクが上がってまいりました。
今週も、さかのぼること2006年の春です。


「モヒート、あるぅ?」と必ず聞かれる不定期にいらっしゃるお客さま。

「モヒート、みんなでもう1杯」
「すみません!さっきの1杯でミントなくなっちゃいました」

「あ、そう? その上から足せば大丈夫だよ。だ〜いじょ〜ぶだぁ〜」
「それはマズイですよ」(そりゃそうですよ。使いまわしですから)

「いいからいいから。い〜から。い〜よい〜よ、分かりゃしね〜よ〜」


 これが「その時、歴史が動いた」とされる『ミント偽装斡旋事件』(もちろ
ん未遂)。もちろん「いーよいーよ」は、寛大で鷹揚なお客様の言葉です。

 そんな事もありまして、ミントを置く機会は多くなっていました。
100種類と聞いて「ん?」とは思っても、まだ気が乗らない僕を尻目に長嶋は
言い放ちました。

「簡単に言うと、ベースが10種類あってリキュールやジュースなどの副材料が
 10種類。これを組み合わせたら、100種類ですよ。かんた〜ん♪」


(言ってることはわかるけど、こいつバカじゃないの?)

 その馬鹿さ加減がヒットするとは、当時は思いませんでしたね。
さすがに『10×10』の発想には無理があったのか、パートナーの長嶋はメモを
取り始めました。スピリッツやリキュールを端から書き出し、さらにはカクテ
ルブックを凝視して、モヒートにして美味しそうなもの、意外に面白そうな
ものなどをリストアップします。
実は、数時間で70種類くらいは、リストアップできたのです。


ちょっと、面白くなってきました。

(山本)じゃあ、終わった後に残りを考えがてら、試作してみようよ。
(長嶋)いいですね。やりましょう!

これが地獄の入り口でした。


次回は、伝説の「ブラックモヒート」、強敵「ケンタッキーフェイス」が誕生
します。


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2009年06月04日

モヒートは、なぜ100種類なければならなかったのか

広尾のバー、THE PLACEです。
6月に入り、広尾はモヒートの季節に入りました。
4年目の100種類。今後はお持ち帰り用メニューもご用意していきますので、
どうぞお楽しみに。

さて、今週のメールマガジンからは、そのモヒート100種類誕生の秘密をお伝え
してまいります。

モヒートは、別に「10種類」でも良かったのです。

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   BARとお酒の他愛のない話
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 【1】THE PLACE今週のカクテル 『モヒート』
 【2】現代バー用語の不要な基礎知識 『ワーキング・ミックス』とは?
 【3】カクテル温故知新 『ハイボール』
 【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
   『モヒートは、100種類でなくてもよかった(1)』
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【1】THE PLACE今週のカクテル
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 ■モヒート〔mojito〕
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 もはや、何も言いますまい。

mojitos.jpg

※モヒートについてはこちらをご覧ください。
http://www.bar-place.com/mojito.html

                   ※来週は「ソルティドッグ」です。

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【2】現代バー用語の不要な基礎知識
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 ■わーきんぐ・みっくす【ワーキング・ミックス】〔working mix〕
==============================
 (1)あなたも今日からカクテル名人!になれる調合スタイルで、ビルドや
   ステア、シェーク、ブレンドに続くカクテル調合の技法。
 (2)シェークの一部にも該当する。
 (3)氷を入れずにシャカシャカ振る。擬音でいえばシャカシャカというより
   も“シャホシャホ”だが、どちらでもいい。
 (4)ボストンシェーカーや大小のティン(カップ)を組み合わせ、継ぎ目を
   持って片手でシェークする。それだけ。
   わざわざスリーピース(いわゆるシェーカーの典型的なもの)など
   使わない。洗い物が増える。
 (5)片手で無造作に振っているので、手抜きをしているように見える。
 (6)手抜きではないが、この時に難しいことは考えていない。かと言って
   無心でもない。「来週メルマガのネタがないな」ぐらいは考える。
 (7)氷を詰めた器に注ぐ材料で、最後に冷えた炭酸飲料などで満たすスタイ
   ルの飲み物の調合に使われる。
 (8)つまり「最後に満たす材料で冷えるし、氷で薄まるものを、わざわざ
   氷でシェークして水っぽくする必要などない」という考えのもとに
   生まれた合理的な手法。
 (9)作業もラク。洗い物も少しラク。
   これは手抜きでしょうか。合理化でしょうか。

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【3】カクテル温故知新
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 ■ハイボール〔highball〕
==============================
 複数の材料が入るという点では、これも立派なカクテル。ウイスキーと炭酸
のシンプルなロングドリンクは、その昔「ウイスタン」とも呼んでいました。
日本では、水割り文化よりも歴史が古く、第二次世界大戦以前はこの飲み方が
定番だったそうです。
 イギリスのゴルフ場で生まれたという説や、アメリカの鉄道信号「ハイボー
ル信号」など、出生には諸説ありますが、喉を潤す最初の1杯2杯は、そんな
ことは考えずに飲み干してしまいましょう。3杯目になったら、会話に夢中で
忘れてしまうでしょう。
 それでも時代からは忘れ去られず、近年復活している国民的カクテルです。

                       続きは、カウンターで。

highball01.JPG

 ■ハイボール〔highball〕
    30〜45ml ウイスキーほか
    適量   炭酸
    調合方法:ビルド
    グラス: タンブラー
    ※レモンスライスやピールを入れたりして好みの味を作るのも楽しい。

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【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
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 モヒートは、100種類でなくてもよかった(1)
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THE PLACE名物のモヒート100種類(6月から9月まで期間限定)も今年で4年目
ですが、実はアイディアの原点は、今思えば2006年の夏にさかのぼります。


その夏は、シングル・モルト・ウイスキーの「水割り推し」をしていましたが、
ウケはよくありませんでした。

 当たり前ですよねぇ〜!

真夏にコクがあり、個性が強く、キレの良さが売りではないアルコールなんて、
飲まないですよね。
 それを当時の僕たちは、
「やっぱり水割り、美味いよなー!」
「そうスね。作り方でこんなに違うんですから。いやーウマイスね」
などと、お客さまそっちのけで内輪盛り上がりです。そんな企画はもちろん、
スベリました。


 今思えば、翌年の奇抜でおばかな発想はこの失敗が原点でした。
 やはり夏の定番は「とりあえずビール」か、バーではジントニックですよ。
でも何か、別のものがほしかったのですね。思い出しました。その前に、ミン
トジュレップを出そうなんて話もしていたはずです。パートナーの長嶋との
立ち話です。

(長嶋)山本さん!ミントジュレップもいいですが、最近モヒートってオー
    ダーをたまに聞きませんか?
(山本)そういえば、ジントニックほどでは全然ないけど、注文はあるよね。
    ○○さんも好きだし。「あ〜い〜よい〜よ、分かりゃしね〜よ〜」
    ってね(*ミント偽装斡旋事件は次号で)。
(長)じゃあ、やっぱりミントは常備してみませんか?

 使わなければあっという間にダメになるのがミント。当時は毎日置いてはい
ませんでした。

(長)いつ来てもモヒート出してあげられたら、喜んでくれますよ!
   でもミント置くなら、もっと売れるようにしたいですね。
   そういえば、モヒートってバリエーションがありますよ。ほら、この本。
   20種類くらいある。
(山)おっ!いいね。マルガリータモヒート。良さそうだね。
   グラッパモヒート!?なんだこりゃ。でも、いいね。


 この後の長嶋の言葉に僕は仰天しました。やっぱりアイツは、変です。

(長)山本さん。『よその店でモヒート100種類やってる』って聞いたら、
   「バッカじゃないの!?」って思いますよね。
(山)そりゃ、思うよね。「何の意味があるの?」ってね。
(長)面倒くさくて、誰もやりませんよね。じゃ、ウチでやりましょう。


 えぇ!!100種類!!と思いましたが、話をしているうちに「これなら、
やれるかな?」と思いつつも戸惑う自分。

(長)山本さん、バリエーション100種類なんて、どこ何処のバーもやって
   ないですよ。こいつぁ面白い。
(山)う〜ん そうだね(まだ気が乗らない)。


 そう。まだ気が乗りませんでした。


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2009年05月29日

ミモザとバックス・フィズ

広尾のバー、THE PLACEです。
夏の風物詩、モヒート100種類の2009年版レシピを発表しました。
今年も6月から9月の期間限定でのご提供です。どうぞお楽しみに。
さて今週は、こちらもバリエーションが豊富に存在するシャンパンベースの
カクテルに関するお話を中心に、THE PLACEのメールマガジン第80号を
お届けします。


モヒートの次は、「100種類」という発想が、広まるかもしれません。

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 【1】THE PLACE今週のカクテル 『シャンパン・カクテル』
 【2】現代バー用語の不要な基礎知識 『オールド』とは?
 【3】カクテル温故知新 『バックス・フィズ』
 【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
   『シャンパン・カクテル100種類』
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【1】THE PLACE今週のカクテル
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 ■シャンパン・カクテル〔champagne cocktail〕
==============================
 様々なバリエーションがあるため「クラシック・シャンパン・カクテル」と
呼ばれることもある、シャンパンベースのカクテルのスタンダード。
 このカクテルで「君の瞳に乾杯」などとは、言わないようにしてください。

champagnecocktail.jpg

※シャンパン・カクテルについてはこちらをご覧ください。
http://bar-place.seesaa.net/article/74668186.html

                 ※来週はおなじみの「モヒート」です。

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【2】現代バー用語の不要な基礎知識
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 ■おーるど【オールド】〔old〕
==============================
 (1)時間の経過を表わすことばで、熟練・熟成したさま。
 (2)バー業界では、「だるま」の相性で親しまれるウイスキーに対して、
   この用語単体で称されるケースが最も多い。
 (3)この商品がリニューアルされた時の、どっちつかずの呼び名「ニュー・
   オールド」は日本中が「どっちだ!」と突っ込むナイスボケ。
 (4)関係ないが、あのテーマ曲(「ランランリラン シュビラレ」という
   スキャットのアレ)はいい。
 (5)他方、この用語が用いられる商品銘柄は山ほどある。
 (6)「オールドをくれ」とオーダーされて、名前の隅っこにわずかでも
   「オールド」と付くすべての商品を並べ「どのオールドですか?」と
   言ってのけたためにお客さまを怒らせた、御茶ノ水のオールドなホテル
   バーに長年勤めたオールドなバーマンは誰でしょう?
 (7)正解は、カウンターで。

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【3】カクテル温故知新
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 ■バックス・フィズ〔bucks fizz〕
==============================
 正式名「シャンパン・ア・ロランジェ」、「ミモザ」でお馴染みの、シャン
パンとオレンジのカクテルは、氷が入ると名を変える爽やかなロングドリンク。
 ミモザは1925年にパリのホテル・リッツで「Grand Mimosa」の名でメニュー
化されたものですが、バックス・フィズはミモザのもとになったレシピといわ
れています。
 その一方、ミモザがドーバー海峡を越え、イギリスでこう変わった、ロンド
ンの「バックス・クラブ」が店名を冠して売り出したとの説や、「それぞれは
別物」という異説もあるカクテル。
 どの説もいいではありませんか。氷入りと氷なし、どちらになさいますか?

                       続きは、カウンターで。

 ■バックス・フィズ〔bucks fizz〕
    1/2    シャンパン or スパークリングワイン
    1/2    オレンジジュース
    調合方法:ビルド
    グラス: タンブラー
    ※グレナデンシロップを入れるレシピや、シャンパンを多めにする
     レシピもある

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【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
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 シャンパン・カクテル100種類
===============================

 企画を真似される、いわゆる「パクり」に遭って快くなどないと思っていま
したが、そうでないこともあるものです。

 以前に、フォーシーズンズホテル椿山荘東京で行なわれるシガーの会につい
てお知らせしましたが、5月27日(水)に無事開催されました。このイベントは
バー「ル・マーキー」が主体となって行なわれたもの。現在のバーのアシスタ
ント・マネジャーとの雑談からは、不景気の中で元気が出る話がありました。

 表題の「シャンパン・カクテル100種類」は既に終了した企画ですが、この
プロモーションの基になったのは私共の「モヒート100」だったと聞きました。
しかも、ただモヒートをシャンパンに置き換えただけではなく、『飲み放題』
までやってしまったというから体力のあるお店は違います。さすが!

 結果は大盛況。飲むわ飲むわ。皆さんどれだけ飲めば気が済むのでしょう。
「ヒドい目に遭ったよ!」と冗談ばかり言っていましたが、成功して自信を
強めたようです。


 モヒートが広がって、モヒートにバリエーションがあることも知られるよう
になりました。業界をあげてひとつのカクテルで盛り上がるというのは、
ニューヨークのマティーニ以来のように思います。
 一方でモヒートではなく「100種類」の方を持っていかれたことや、「もう
ひと捻りしてみよう」という柔軟さには、私たちも共感します。

 今後もさらに、異なる「100種類」の開催に向けて準備中だそうです。
それもまた、世界展開しているホテルならではの「ひねり」が加わるようです。


 ちなみに飲み放題はどうするのか尋ねると、

「もうやらない(笑)。
 100種類(の発想)はもらうから、飲み放題は広尾にあげる」

 今後、業界でどんな「100種類」が生まれるか、楽しみに待ちましょう。


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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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2009年05月26日

ニューヨークのマティーニ並みに、バリエーションが広がる「モヒート」 ブームの先駆けとなった「広尾のモヒート100種類」は、既に4年目を迎えました

東京・広尾のバー「THE PLACE(ザ・プレイス)」では6月1日(月)より、フレッシュミントを用いたカクテル「Mojito(モヒート)」を期間限定で100種類を揃える「100 MOJITO GALLERY version 4」を開始します。
バーをはじめ飲料業界で、ひとつのカクテルでバリエーションがこれほど増えているのはニューヨークスタイルのマティーニ以来。モヒートブームに乗って、ラム酒の市場全体も拡大が見られています。
2006年から開始したTHE PLACEの「100種類企画」は、今年で4年目。初年度から開催期間中(6月〜9月)のカクテル売り上げを2倍に伸ばすなど、バー業界、飲料メーカーの商品開発にひとつの流れを生み出したブームの先駆けは、今年もレシピやラインナップに改良を加え、新装オープンします。

全文を読む
posted by Barmen at 08:08| Comment(0) | TrackBack(0) | THE PLACE商品開発室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月21日

「ご当地ハイボール」いただきます

すっかり暑くなってまいりましたね。今年は昨年以上に「ハイボール」が流行
ると聞いておりますが、THE PLACEらしいハイボールもご提案していきたい
ところ。今週はそんなキリッとしたお話を交えて、メールマガジン第79号を
お届けします。


もちろん6月からのモヒートも、準備しております。

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■■ I N D E X 
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 【1】THE PLACE今週のカクテル 『ギムレット』
 【2】現代バー用語の不要な基礎知識 『シングル』とは?
 【3】カクテル温故知新 『ミリオンダラー』
 【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
   『「ご当地ハイボール」いただきます』
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【1】THE PLACE今週のカクテル
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 ■ギムレット〔gimlet〕
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 ジンとライムでキリッとした仕上がりですが、お酒が強くない方はロックに
したり、ソーダで割ったりするのもGOOD。ハイボールが流行っていますので、
「ギムレット・ハイボール」。実はこれも昔からの「クラシック・ハイボール」
のひとつです。

※ギムレットについてはこちらをご覧ください。
http://www.bar-place.com/legendarycocktails/04gimlet.html

                 ※来週は「シャンパンカクテル」です。

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【2】現代バー用語の不要な基礎知識
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 ■しんぐる【シングル】〔single〕
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 (1)主に「単一」「単体」であることを意味する同音の多義語。
 (2)1回の注文で1杯分を示すシングルは、ウイスキーなどスピリッツ類の
   場合は「ワンフィンガー」とも呼ばれた。今どき誰も使わない。
 (3)「ちょんがー」とも呼ばれる類のシングルは、近年では「おひとり様」
   と敬称が付き、飲食業界に珍重された。
   「──需要」「──向け」などでひとり鍋、ひとり焼肉などの業態が
   生まれたが、実際のオペレーションは大変そうだ。
 (4)おひとり様で初めてのご利用というケースは、実は女性の方が多い。
   女性の方が肝が据わっている。
 (5)「──モルト」「──バレル」「──カスク」など、酒類の表記・表現
   におけるシングルは、いわゆる“良品”をイメージさせる魔法の用語。
 (6)日本のバーに来る外国人客は、日本サイズのシングルを快く思っていな
   い事も多い。シングルの量は国によって異なる。
 (7)かつてJR系ホテルバーに勤めていた人気バーマンは、外国人客の
   オーダーには冗談っぽく「ダボー?だぼー?」と必ず勧めていた。
 (8)シングルで2杯分の量(価格も約2杯分だが)を軸にしたバーが2001年
   ごろの東京・広尾で生まれたが、当時その発想は伝わらなかった。
 (9)バーテンダーには、単細胞も多い。

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【3】カクテル温故知新
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 ■ミリオンダラー〔million dollar〕
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 この一杯でアメリカンドリームを。華やかで気分が高揚するような名のカク
テルは、実は明治時代の日本の生まれ。横浜グランドホテルで、日本で最初の
創作カクテル「バンブー」の考案者でもあるルイス・エッピンガー氏の手でメ
ニュー化されたのは明治27(1894)年のこと。
 サンフランシスコから赴任した氏が、遠いアメリカに馳せる思いを表現した
のか、港町の未来をイメージしたかは知る由もありませんが、2世紀をまたい
だ今も知られるこの一杯こそが、アメリカンドリームなのかもしれません。

                       続きは、カウンターで。

 ■ミリオンダラー〔million dollar〕
    3/5    ドライジン
    1/5    スイートヴェルモット
    1/5    パイナップルジュース
    1tsp   グレナデンシロップ
    1個分   卵白
    調合方法:シェーク
    グラス: カクテルグラス
    ※グラスの縁にカットパイナップルを飾る

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【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
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 「ご当地ハイボール」いただきます
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 ウイスキーのソーダ割り、いわゆる「ハイボール」の完全復活に向けてメー
カーも本腰のご様子。飲食店向け、家庭向け共に動きが目に付きます。
 メディアからも「今年の主流はハイボール」というならば、我々バーでも
何かできないかと考えてみたりします。

 ベースはウイスキーです。スッキリしていて美味しいとは言っても、ウイス
キーの香りが苦手の方には門前払いです。そしてハイボールは、居酒屋や立ち
飲み屋でわいわいがやがやと飲むもの。難しいことを考える必要もなく、飲む
ほどに「何を飲もうか」と考えることさえ面倒になる場に適したものでしょう。

 THE PLACEならもうひと捻りしたい。
『シングルモルトでプレミアムなハイボール』;こんなものは、今までの
「ソーダ割り」と変わりはしません。
『グラスとウイスキーを冷凍庫で冷やして──』;これではメーカーの思う
ツボです。もう一段楽しいものがいいですね。


 チーフバーテンダーの山本は、夏は決まってアクアヴィットのソーダ割り。
ベースのお酒を変えてもハイボールにはなりますね。ブランデーのハイボール。
これも実は美味い。カルヴァドスのハイボールなど、爽快さはウイスキー以上
です。メーカーの立場で考えても、ウイスキー以上に低調なブランデーは、
この流れにちゃっかり乗ったら面白いのかもしれません。


 カクテルには、今日紹介したギムレットハイボールのほかにも「なんとか
ハイボール」が結構あります。世の中には創作カクテルやオリジナルカクテル
があふれ、カクテルクラシックが見落とされがちです。クラシックカクテルが
復権するには今がチャンスかもしれません。
 ロングドリンクが主流の海外はどうなっているのかを調べてみると、「ハイ
ボール・カクテル」は、日本よりたくさんありました。この中には、日本人好
みのレシピもたくさんあります。


『クラシックハイボール』;名作を次世代に引き継ぐのも我々の役割です。

『世界のハイボール』;単純ですが、最初はこれもいいでしょう。

 お酒を飲めない人にもハイボールはできますね。


 お世話になっているメーカーの方から、メールが入りました。

「『ご当地ハイボール』も面白そうですね」

そのアイディア、いただきます。


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2009年05月15日

ニュー・クラシック『1605』

お仕事中に失礼します。広尾のバー、THE PLACEです。
昨日、13日は「カクテルの日」でした。
「カクテル」という言葉が初めて活字に登場したのは1806年。アメリカの雑誌
『バランス』で、

 ──カクテルとは、酒に水や砂糖、苦味のあるもの(ビターズ)を混ぜた
 興奮飲料であり、俗に『ビタースリング』と呼ばれる、選挙運動の妙薬。

と紹介されたのが5月13日号だったそうです。

カクテルの代表といえばマティーニ。今週はそのマティーニを中心に、お客様
との“遊び”で生まれたカクテルなどもご紹介しながら、THE PLACEのメール
マガジン第78号をお届けします。


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 【1】THE PLACE今週のカクテル 『マティーニ』
 【2】現代バー用語の不要な基礎知識 『マティーニ・グラス』とは?
 【3】カクテル温故知新 『1605』
 【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
   『飲食店版「オレオレ詐欺」の真実』
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【1】THE PLACE今週のカクテル
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 ■マティーニ〔martini〕
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martini01.jpg

 映画やドラマにも潜り込むカクテルの代名詞。かつてはチャーチルを筆頭に
ジェームスボンドなど男性のカクテル。今はキャリーを筆頭に女性の飲み物に
もなりましたね。甘いものなど幾多のバリエーションが生まれています。

※マティーニについてはこちらをご覧ください。
http://www.bar-place.com/legendarycocktails/01martini.html

          ※来週は“ちょっと早い”ですが「ギムレット」です。

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【2】現代バー用語の不要な基礎知識
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 ■まてぃーにぐらす【マティーニ・グラス】〔martini glass〕
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 (1)カクテルグラスに酷似した、主に酒場で使われる三角形の脚付きの
   透明なガラスの器。
 (2)20世紀末ごろのニューヨークで、三角形のカクテルが軒並み
   「○○マティーニ」と呼ばれ始めたのがきっかけ。
 (3)この「ニューヨークサイズ」と呼ばれるものは、一般的なグラスに
   対して「大きい。ダイナミック」という絶対的優位性を持つ。
   自動車業界だけの話ではない。
 (4)グラスに特別な細工はなく、特に上質な素材を用いたものは少ない。
   繊細さより「大きさ」と「厚さ」(丈夫に見えること)が大切だ。
 (5)ニューヨークマティーニが日本に上陸した頃、日本のバーテンダーは
   大柄なマティーニに拒否反応を示した。
 (6)1999頃の東京では、御茶ノ水の老舗ホテルのマティーニが900円程度
   だったのに対して、文京区にある外資系ホテルのマティーニは1600円
   だった。
   勤務するホテルを移る時に、その差を品質でどう埋めればいいか、
   悩んだ。
 (7)マティーニのグラスは2倍以上大きかった。
 (8)この10年で、大きなカクテルグラスも珍しくなくなった。
   時代がグラスに追いついたようだ。

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【3】カクテル温故知新
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 ■1605〔1605〕
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 カクテルの最古参に当たりそうな名の一杯も、生まれは2008年9月10日。
 ハーブ系リキュールのシャルトリューズ社、フィリップ・ロシェ(Philippe
Rochez)氏が、来日中のTHE PLACEで飲んだ最後の一杯に命名して、レシピを
書き留め残していきました。
 生まれたてのクラシックカクテルに付いた数字は、シャルトリューズ社の
生まれ年。THE PLACEでも数少ない、お客様との共創カクテルは、以前にご紹
介した『エメラルド・アイ』と共に、カウンターを挟んだセッションという
“遊び”の産物。ただ一人のために生き続けるクラシックカクテルです。

                       続きは、カウンターで。

 ■1605〔1605〕
    45ml   シャルトリューズ・ジョーヌ
    1枚    オレンジスライス
    1枚    レモンスライス
    1個    乾燥させたスターアニス
    調合方法:シェーク
    グラス: オールドファッションドグラスなど
    ※スターアニスはシェークする前に潰す

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【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
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 飲食店版「オレオレ詐欺」の真実
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 今週はちょっと筆休め。憧れのバー、バーマンの心のお話から離れて、少し
前にあったバーでの実話をお伝えします。
 いまだに被害が広がる「振り込め詐欺」ですが、実は私たち飲食業にも、
飲食業をターゲットにした詐欺集団があるようです。


 この未遂事件が起こったのは、店の玄関を開けた直後、夕刻のことでした。
30代の中盤から後半になろうかという男性が入店し、開口一番、

「あの〜、店長さんですか?店長さん居ますか?」

ちなみに、THE PLACEには“店長さん”も“オーナーさん”もいません。
“オヤジさん”が何人かいますが、ダジャレは言いますが店長さんとは呼びま
せん。席にも着かず立ち話で、ちょっと様子がおかしい。

「あの、ぼく何度かこの店にお邪魔しているのですが、覚えていますか?」
「覚えてくれていますか?」

もう怪しさ満点です。
「覚えていますか?」と聞かれて、返す刀で「アナタ知リマセン」という飲食
店従業員は、よっぽどの強心臓です。
何度も来てたら誰が“店長さん”か、何となくでもお察しいただけるはずです。

ここで出てきた我らが“オヤジ店長”。
テラス(階段の踊り場)に出て、事情を聞き取ります。要約すると、

──近所で自動車をぶつけてしまい、相手がコワモテの方で、免許証も取り
 上げられてしまった。今すぐお金が必要なので、レジから貸して欲しい。
 ちなみに、僕は“常連”なので、お金はすぐに返しにきます。

冷静にお断りすると、相手は態度を豹変させて、捨て台詞を残して去りました。



 明らかに詐欺か、さらに厄介な事かのどちらかです。ここで少し、皆さんに
もお考え頂きたいのですが、お顔を見せて単身乗り込んで、(返さない)お金
を借りるのは随分とハイリスクな行為だと思いませんか?
 何件廻ってどれだけ“契約が取れる”か分かりませんが、飛び込み営業より
も効率が悪い。さらに、よほどの高級店や大型店でなければ、飲食店のレジに
は高額なお金は入っていません。コンビニ並みです。
 お金を貸すにしても、写メールぐらいは撮らせていただきますが・・・。


 そんな事あるの?と言われそうですが、聞くところでは自分の財布からお金
を貸してしまった人もいました。
 個人店向けだけではなく、飲食店版振り込め詐欺は、チェーン本部を名乗る
ものや、クレーマーよりもたちの悪い、クレーマーの振りをしたものなど、
実際には多岐にわたるようです。


 ちなみに、何度か来ていたらしいその方は、その後一度も来店していません。
我々が“覚えていない”のかもしれませんが。


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