2009年12月24日

今年最後のメールマガジン

Merry Christmas!! 広尾のバーTHE PLACEです。

本年も51週間受信いただき、誠にありがとうございました。今年最後のメール
マガジンは、『現代バー用語の不要な基礎知識』と『カクテル温故知新』の
最終回です。そして来年「おとそ」と2010年の催し予定をご案内しながら、
メールマガジン第110号をお届けします。

年内は29日の深夜12時まで、新年は4日から営業致します。

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   BARとお酒の他愛のない話
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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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              THE PLACEメールマガジン Vol.110 2009/12/24
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  ※このメールは、これまで名刺交換をさせて頂いたTHE PLACEのお客さま
   と、ホームページからご登録頂いた方中心にお送りしております。
   お時間のございます折にご覧下さい。


■■ I N D E X 
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 【1】THE PLACE今週のカクテル 『サイドカー』
        次週のカクテル 『A−1』
 【2】〔最終回〕現代バー用語の不要な基礎知識
    『こんな酔ったの初めてだ!』とは?
 【3】〔最終回〕カクテル温故知新 『テネシーワルツ』
 【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
    『THE PLACEは、2010年も遊びます』
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【1】THE PLACE今週のカクテル
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 ■サイドカー〔side car〕
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 ブランデーカクテルの定番は、ベースのブランデーは何を使うか、シェーク
はハードかソフトかなど、バーテンダーの個性がグラスに表現される華麗な
一杯です。

20091221sidecar.jpg

※サイドカーについてはこちらをご覧ください。
http://www.bar-place.com/legendarycocktails/20091221sidecar.html

                     ※来週は「サイドカー」です。


【1-2】THE PLACE次週のカクテル
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 ■エーワン〔a-1〕
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 「アルファベット順に掲載するどのカクテルブックにも、最初に登場する」
という一品は、最高級であり先頭に立つという意味が込められたジンカクテル。
これから何かを始めようという、前祝いに掲げるグラスとしても親しまれて
います。

20091228aone.jpg

※A−1についてはこちらをご覧ください。
http://www.bar-place.com/legendarycocktails/20091228aone.html

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【2】現代バー用語の不要な基礎知識
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 ■こんなよったのはじめてだ【こんな酔ったの初めてだ】
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 (1)THE PLACEのオープン当時を知る数少ない存在であり、2009年8月に復帰
   したヘッドバーマン、鈴木賢の名文句であり座右の銘。
 (2)使い方が特に難しく、ビールを何杯か飲み干し、会話に駄洒落で
   割って入り厳しいツッコミか沈黙を生み出すという下準備を要する。
 (3)気の利いた事を言ったはずなにに「あれっ?」ってなった時にも、
   便利だ。
 (4)飲む度に聞いているような気がする。記録は毎回更新されているの
   だろう。頻出するのは始発電車の頃だ。
 (5)飲む⇒聞き役になる⇒タイミングをうかがう⇒何か言ってみる⇒
   ⇒突っ込まれる or 沈黙⇒「こんな○○初めてだ」⇒で、飲む。
 (6)このサイクルでもう1杯飲める。
 (7)開運のお守り。聞くと運気が高まったような気分になる。
 (8)商売も繁盛するが、出世運も高まったような気分になる。
 (9)きっと交通安全ではない。

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【3】カクテル温故知新
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 ■テネシーワルツ〔tennessee waltz〕
==============================
 日本におけるカクテル文化は、横浜を発信地として明治から昭和初期に芽吹
いていましたが、バー営業は1947年から禁止されていました。このカクテルは
1949年に生まれた戦後初めての創作カクテル。雑誌『酒と音楽』4月号で当時
日本バーテンダー協会副会長の長谷川幸保氏発表し、全国的なヒットをとなり
ました。
 同年5月には片山内閣がバー営業を解禁し、わが国の洋酒文化も復興に向け
て時計の針を進めます。
 モノがあふれる今日では斬新なレシピではなく見えます。しかし、日本の戦
後復興への活力となっただろうこの1杯も、どうか覚えていて下さい。

                       続きは、カウンターで。

 ■テネシーワルツ〔tennessee waltz〕
    40ml   クレーム・ド・カカオ
    10ml   グレナデンシロップ
    Fill Up  炭酸
    調合方法:ビルド
    グラス: タンブラー/ゴブレットなど

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【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
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 THE PLACEは、2010年も遊びます
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 クリスマスイブ。そして今年も残り1週間となりました。9年目に入った
THE PLACE、このメールマガジンも3年目となり、今年も51回お届けすること
ができました。毎週受信していただき、本当にありがとうございました。

 取り上げたクラシックカクテルも90種類を超え、使えない用語集は煩悩の数
と同じ108項目になりました。こちらはまた総集編などに形を変えて、ご覧に
入れる機会ができるかもしれません。
 来年からは内容を新たに、近年生まれたニュー・スタンダードのカクテルを
ご紹介し、また皆さんからのバーやバーマンへのご質問にお答えしていきます。
THE PLACEの物語は、2011年11月ごろの完結を目指して継続してまいります。


 2010年もTHE PLACEは新しい遊びを模索してまいります。
 年明けからは「おとそ」として、縁起物の梅酒をご用意しております。まず
はお席でこれを1杯飲みながら遊び初めとしてください。

 それでは皆さん、良いお年を!というにはまだ早いので、2010年
のTHE PLACEの予定をお伝えします。

 ・今日〜早春まで:ヴァンショー(ホットワイン)とホットカクテル
 ・3〜4月ごろ:鈴木賢提供による春のフルーツカクテル
 ・4〜5月:ケンタッキーダービー・スペシャル「ミントジュレップ フェスタ」
 ・6〜9月:5年目のモヒート100種類。今年は全面リニューアル!?
 ・9〜11月:秋のフルーツカクテル
 ・11月〜:3年目、本気のヴァンショーとホットカクテル

この他にも、シングルモルトやワインの“なにか”や、見切り発車の企画が
発生することでしょう。
引き続き、THE PLACEは遊び場であり続けます。
THE PLACEの今年残り数日、来年のメールマガジンも宜しくお願い致します。


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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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・著作権法に関わらず、この内容を転送、引用につきましては黙認しています。
・ただし、本メールマガジンで紹介する情報は、一部の主観を伴う表記を除き
 正確性を重視しておりますが、情報の真偽や変更、更新等について保証する
 ものではありません。
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2009年12月17日

オープン当時の図面が出てきました

お先に年内の営業のご案内です。12月23日は祝日ですが、THE PLACEは休まず
営業いたします。年内は29日の深夜12時まで、新年は4日から営業致します。

THE PLACEから、オープンした当時の図面が出てきました。今週はその図面を
眺めながらの回顧録。そして残り2回のクラシックカクテルは「コーヒーを
使わないコーヒー」のご紹介などをしながら、メールマガジン第109号を
お届けします。


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   BARとお酒の他愛のない話
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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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              THE PLACEメールマガジン Vol.109 2009/12/17
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 【1】THE PLACE今週のカクテル 『雪国』
 【2】現代バー用語の不要な基礎知識
    『ら行』とは?
 【3】カクテル温故知新 『コーヒーカクテル』
 【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
    〔新シリーズ〕THE PLACE 七転び八起きのものがたり
     ◇◆◇ 第6話 当時の図面 ◆◇◆
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【1】THE PLACE今週のカクテル
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 ■雪国〔yukiguni〕
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 文豪・川端康成氏の「雪国」がノーベル文学賞なら、こちらは“ノーメル賞”
カクテルコンクール」で栄冠を勝ち取った作品。
 淡い白色のカクテルにチェリーの縁、砂糖をまぶしたグラスから、トンネル
の先の雪景色をイメージしてみてください。

20091214yukiguni.jpg

※雪国についてはこちらをご覧ください。
http://www.bar-place.com/legendarycocktails/20091214yukiguni.html

                     ※来週は「サイドカー」です。

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【2】現代バー用語の不要な基礎知識
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 ■らぎょう【ら行】〔ra, ri, ru, re, ro〕
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 (1)日本語の五十音図9番目の行で、酔っ払い度合いを示すメーター。
 (2)このメーターは、ら行はそもそも言いにくいため飲酒前は少し高めの
   数値が出て、適量飲めばどれだけカツゼツが悪くても饒舌になるので
   数値が下がり、その後は飲めば飲むほど、大丈夫だ。
 (3)シングルモルトの「ロイヤルロッホナガーです」を勧めれば、面白い。
 (4)「な・に? ドイヤヌドッホなに?」。まだ大丈夫だ。
 (5)「マッカランは『シングルモルトのロールスロイス』ですよ」は、
   とどめだ。
 (6)「カツゼツ」って、その言葉自体がいいにくい。
 (7)浜松町も「はまままつちょう」になるそうだ。
 (8)東京特許許可局は東京の特許庁に統合されました。

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【3】カクテル温故知新
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 ■コーヒーカクテル〔coffee cocktail〕
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 材料を表わすような、あまりにもシンプルなネーミングのカクテルは、コー
ヒー豆ひと粒たりとも使わない不思議な1杯。ミクソロジー、フレアいずれの
ジャンルでもバーテンダーの原点とされるアメリカのジェリー・トーマス氏が
残したレシピは、1887年にさかのぼります。
 カクテルもレシピだけでなく発想を通して語り継がれ、進化していくもので
す。“プロフェッサー”トーマス氏は、著書に製品化されていないリキュール
の精製方法まで記したことがあります。「ないなら自分で作る」作るという考
えは、今日でも紅茶を使わない「ロングアイランド・アイス・ティー」などに
表われていることに気付きます。

                       続きは、カウンターで。

 ■コーヒーカクテル〔coffee cocktail〕
    30ml   ブランデー
    30ml   ポートワイン(ルビーポート)
    1個    卵(小玉)
    1tsp   シュガーシロップ
    調合方法:シェーク
    グラス: サワーグラス
    ガーニッシュ:ナツメグパウダーを振り掛ける

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【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
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 〔断続的新シリーズ〕THE PLACE 七転び八起きのものがたり
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 ◇◆◇ 第6話 当時の図面 ◆◇◆

 いま思うと、当時のTHE PLACEは少し、早歩きし過ぎていたような時代でも
ありました。

 THE PLACEには、開業当時の図面が大切に保管されています。「NEW YORK
NEW YORK」としてのオープンを目指して開業に携わった人々の想いが、ここに
込められているからです。

 カウンターには、現在のスツールではなくひじ掛けと背もたれ付きのハイ
チェアが並び、左側の一角は仕切りもなく、少人数向けのソファ席が数テーブ
ル。右側のテーブルエリアも低いソファ席で構成されています。
 ワインセラーが置かれたのも後の話ですので、今よりさらに広くスペースを
使っていました。ライブ用の一角には、スタインウェイのピアノがありました。

 いま見ても個性的で、「ゴージャス系ラウンジ」として紹介しやすい内装で
す。しかし、そのこだわりの様々な部分が、少し先を行き過ぎていたのかもし
れません。

20011114THE PLACEオープン時.jpg

 ただ、空間へのこだわりとは別に、ソムリエ・木村の想いや多様な文化を受
け入れる姿勢に山本の心は大きく動いていました。
                              (つづく)


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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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2009年12月10日

THE PLACE、元の名をこう呼ぶ

クリスマス前の忘年会週間に入り、街が賑やかになってきましたね。

今週の「THE PLACEのものがたり」では、このバーがオープンする前に決まっ
ていた、“昔の名前”が明らかになります。
そして最終回に近くなってきたクラシックカクテルは、「大統領が大統領に
勧めた」という伝説のカクテルをご紹介しながらメールマガジン第108号を
お届けします。

12月23日は祝日ですが、THE PLACEは休まず営業いたします。今年のクリスマス
はみんなで? ふたりで? もしくはひとりで!
でも、とりあえずヴァンショーでも飲んで、あったかくしましょうか。


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   BARとお酒の他愛のない話
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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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 【1】THE PLACE今週のカクテル 『B&B』
 【2】現代バー用語の不要な基礎知識
    『ジェントル』とは?
 【3】カクテル温故知新 『エル・プレジデンテ』
 【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
    〔新シリーズ〕THE PLACE 七転び八起きのものがたり
     ◇◆◇ 第5話 店の名前は ◆◇◆
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【1】THE PLACE今週のカクテル
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 ■ビー・アンド・ビー〔b & b〕
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 アメリカ禁酒法下の隠れ家「スピークイージー」が今でも現存する「21クラ
ブ」で生まれたカクテル。ブランデーとベネディクティンを同量ずつグラスに
注ぐだけのシンプルな作りですが、ブランデーにもこだわると上質な飲み方が
できますよ。

20091207bandb.jpg

※ビー・アンド・ビーについてはこちらをご覧ください。
http://www.bar-place.com/legendarycocktails/20091207bandb.html

                        ※来週は「雪国」です。

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【2】現代バー用語の不要な基礎知識
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 ■じぇんとる【ジェントル】〔gentle〕
==============================
 (1)アルコールが入っていない事を指すカクテルの接頭語。
 (2)これまで多く用いられてきた「ヴァージン」と併用して近年使われ
   始めた比較的新しいカクテル用語で、あまり浸透していない。
 (3)“純粋な”“汚れのない”“処女”などを意味する「virgin」よりも
   男性的なカクテル用語として用いられるはずで、
   ほとんど浸透していない。
 (4)メニューを見ながら「酒を飲まなければ紳士だってか?」とぼやいて
   いるお客様を見たが、正解。
 (5)“純粋な”という意味では「スピリタス」(*1)も該当するはずだが、
   スピリタスは飲んだら最後、ジェントルではない。
   虎(*2)になるか、とぐろを巻く(*3)か、ドランクレベル(*4)は5に
   急上昇だ。
 (6)今年の夏は、ノンアルコールと強い(デンジャー)モヒートの両方に
   人気があった。酔えない人と酔いたい人の二極化減少か。
   それでも「ジェントルなんとか」というノンアルコール・カクテルの
   呼び方は浸透しない。
 (7)ジェントルといっても、ジャックダニエルのプレミアム商品「ジェントル
   マン・ジャック」には相当量のアルコールが含まれる。
 (8)なぜ浸透しないのかといえば、すでに結構な数の「ジェントル」が付く
   アルコーリックなカクテルが存在したからだった!

 *1:スピリタスが何かについては下記を参照のこと
   http://bar-place.seesaa.net/article/117564740.html
 *2:虎については下記の「うわばみ」を参照のこと
 *3:「とぐろを巻く」についても下記「うわばみ」を参照
   http://bar-place.seesaa.net/article/130929147.html
 *4:大人気の「ドランクレベル」はこちらを
   http://bar-place.seesaa.net/article/73471198.html

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【3】カクテル温故知新
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 ■エル・プレジデンテ〔el presidente〕
==============================
 ラムをベースにしたこのカクテルは、メキシコのプレジデンテホテルのオリ
ジナルとして紹介されているものと、キューバで生まれたカクテルという2つ
の顔を持っています。
 後者はハバナの乗馬クラブでエディー・ウォーカー氏がヘラルド・マチャド
大統領を記念して創作したもの。当時は禁酒法時代で、ハバナは“のどが渇い
た難民”でラスベガスのようににぎわったといいます。
 マチャド大統領が首脳会談でカルヴァン・クーリッジ米国大統領にも勧めた
という1杯。時代が違えば、“寡黙なカル”を饒舌にできたかもしれません。

                       続きは、カウンターで。

 ■エル・プレジデンテ〔el presidente〕
    1/2    ホワイトラム
    1/4    ドライヴェルモット
    1/4    ホワイトキュラソー
    1tsp   グレナデンシロップ
    調合方法:ステア
    グラス: カクテルグラス
    ガーニッシュ:レモンあるいはオレンジピールを振り掛ける
    ※マンハッタンに近い配分で作るレシピも存在する

 ■エル・プレジデンテ〔el presidente〕 
  ※プレジデンテホテルのオリジナル
    3/4    ホワイトラム
    1/4    オレンジジュース
    1tsp   レモンジュース
    1tsp   グレナデンシロップ
    調合方法:シェーク
    グラス: カクテルグラス


※禁酒法下のアメリカ大統領ですから当然、マチャド氏の勧めを断ったよう
 ですね

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【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
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 〔断続的新シリーズ〕THE PLACE 七転び八起きのものがたり
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 ◇◆◇ 第5話 店の名前は ◆◇◆

「広尾で、ニューヨークのペントハウスのようなバーを作るのです」

 木村は独特の調子で淡々と、しかし早いペースで話を進めていきます。その
展開の速さに山本は面食らいながら、少し前のめりになって話しを聞くだけで
なく、自分の考えを講じ始めました。
 この時、「考える時間をください」ということもできたはずです。初めは挨
拶程度で済ますつもりで来たその場で、人を持ち上げるでもなく、決して見下
ろすことをしない木村の人柄に惹かれていくのがわかりました。

「店の名前はニューヨーク・ニューヨークです」

 これから作るバーの最重要事項は、木村の急展開の中でさらりと発せられま
した。2001年11月14日に生まれるバーの名は、直前までは「ニューヨーク・
ニューヨーク」。
 THE PLACEがオープンして数年間、ホームページのURLは、
http://www.newyorknewyork.co.jp』のままでした。店名とは関係のない
URLにも、THE PLACE誕生の秘密が隠れていたわけです。
                              (つづく)


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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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2009年12月03日

THE PLACE 七転び八起きのものがたり 第4話

12月に入り、にわかに忙しい方も多いのではないでしょうか。お酒を飲む機会
も増えるかと思いますが、美味しいお酒を適量にしたいものですね。

さて今週は、「THE PLACEのものがたり」を再開。クラシックカクテルは先週に
続き、スコッチベースのカクテルをご紹介しながらメールマガジン第107号を
お届けします。

「カクテル温故知新」「現代バー用語の不要な基礎知識」は年内で終了。来年
からはそれぞれ、「THE PLACEのニュー・クラシック」「酒場の疑問」(共に
仮称)をお届けする予定です。

皆さんからのバーや酒場への疑問を受け付けています!


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   BARとお酒の他愛のない話
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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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 【1】THE PLACE今週のカクテル 『ロブ・ロイ』
 【2】現代バー用語の不要な基礎知識
    『お通し』とは?
 【3】カクテル温故知新 『モーニング・グローリー』
 【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
    〔新シリーズ〕THE PLACE 七転び八起きのものがたり
     ◇◆◇ 第4話 職人の波長と木村の速さ ◆◇◆
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【1】THE PLACE今週のカクテル
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 ■ロブ・ロイ〔rob roy〕
==============================
 カクテルの女王「マンハッタン」と一緒に覚えておきたいのがこの1杯。
 名前はイギリスから見れば義賊、スコットランドから見ると英雄のロバート・
ロイ・マクレガーのニック・ネームから。
 スコッチの風味とキレ、ヴェルモットとの愛称も抜群です。

20091130robroy.jpg

※ロブ・ロイについてはこちらをご覧ください。
http://www.bar-place.com/legendarycocktails/20091130robroy.html

                       ※来週は「B&B」です。

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【2】現代バー用語の不要な基礎知識
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 ■おとおし【お通し】〔o-toshi〕
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 (1)頼んでもいないのに勝手に出てくる食物の総称。
 (2)ナッツ類から自家製の何かまで多岐にわたる小さな器に盛られたもの。
 (3)ないと寂しいが、勝手に出てくる存在と思われがちで、他にも
   次のように勘ぐられることがある。
   a.カバーチャージの価格と比較されてしまう
   b.少ない
   c.選べない
 (4)これら諸々の想いに対して飲食店が用意している答弁は次の通り。
   a'.カバーチャージは「お通し代」だけではない
   b'.たくさん食べたければフードを注文しなさい
   c'.(5)を参照
 (5)店によっては数種のお通しの中から選ばせる所もある。
 (6)「ミックスナッツのジャイアントコーン多め」ぐらいは対応できたり
   する。
 (7)自家製へのこだわりと技術が釣り合っていない所もある。
 (8)食べ放題ではない。ビスタチオって結構高い。

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【3】カクテル温故知新
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 ■モーニング・グローリー〔morning glory〕
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 1800年代にはおおよそのレシピが固まっていたといわれるクラシックドリン
クは、ソーダで満たすため「モーニングフィズ」とも称される1杯。1862年に
世界最古といわれるカクテルブックを記したジェリー・トーマス氏が、1887年
の改訂版で現在のレシピに改めたようです。
 ウイスキーとブランデー、アブサン(ペルノー)という古いカクテルによく
見られる組み合わせからも歴史を感じることができます。
 アルコールが強めの男性的なカクテル。名前は「アサガオ」の花を意味しま
すが、アサガオが咲く頃に飲むと、翌日を棒に振ることになりそうですね。

                       続きは、カウンターで。

 ■モーニング・グローリー〔morning glory〕
    30ml   ライ・ウイスキー
    30ml   コニャック
    1tsp   ホワイトキュラソー
    1tsp   アブサン(ペルノー)
    1tsp   シュガー・シロップ
    2dash   アンゴスチュラ・ビターズ
    (20ml  レモンジュース *お好みに応じて)
    適量   ソーダ
    調合方法:ステア
    グラス: オールド・ファッションド・グラス
    ※レモンピールあるいはツイストを振り掛ける

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【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
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 〔断続的新シリーズ〕THE PLACE 七転び八起きのものがたり
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 ◇◆◇ 第4話 職人の波長と木村の速さ ◆◇◆

「僕、有名なバーテンダーとか有名なソムリエ、大嫌いなんですよね」

 山本が放った強烈なジャブに木村克己は表情ひとつ変えず、眉ひとつ動くこ
ともありませんでした。挑発をすかしたのでもなく、まるで自分のことではな
いと思ったように木村は話を始めます。おそらく、山本のひと言さえも木村は
覚えていないでしょう。

「広尾で、ニューヨークのペントハウスのようなバーを作るのです」

 肩透かしを喰らった形の山本が、木村の話に耳を傾けました。話の主導権は、
完全に木村が握りました。
 山本も自分が考えるバーのあり方、バーテンダーとしての生き方を語り、木
村を引き込みます。注文したスコッチの水割りとソーダ割が間違っていたこと
も、どうでもよくなっていました。
 ソムリエとして世界を見た男と、個性的なホテルで20年近くバーマンとして
腕を磨いた男。職人同士の波長が合うまでに、時間はかかりませんでした。
少し話を聞くだけのつもりだった山本が、この場で大きく気持ちが傾きました。

 木村はその独特の穏やかな語り口で、初対面にもかかわらず、待遇面にまで
話を進めていきます。高速ステアで鳴らす山本も、展開の速い木村が起こす渦
に飲み込まれていたようです。
                              (つづく)


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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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2009年11月26日

バーの世界も地方分権

11月26日の日経新聞折込の「日経interesse」に『クリスマスに楽しむ大人のお酒』
として、渋谷「石の華」の石垣さんがいくつかのカクテルを紹介していました。
ホットカクテルも2種類ありましたね。THE PLACEの12月のホットワイン「ヴァ
ン・ショー」にもご期待ください。

さて今週は「THE PLACEのものがたり」はお休み。先日行なわれたフレア・バー
テンディング全国大会の模様と、クラシックカクテルの“パンチ”のあるお話
を交えてメールマガジン第106号をお届けします。


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   BARとお酒の他愛のない話
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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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   と、ホームページからご登録頂いた方中心にお送りしております。
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■■ I N D E X 
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 【1】THE PLACE今週のカクテル 『ボビー・バーンズ』
 【2】現代バー用語の不要な基礎知識
    『俺の酒が飲めないって言うのか』とは?
 【3】カクテル温故知新 『ブランデー・ミルク・パンチ』
 【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
    『バーの世界も地方分権』
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【1】THE PLACE今週のカクテル
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 ■ボビー・バーンズ〔bobby burns〕
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 スコットランドの守護聖人アンドリューズの祝日、11月30日には特によく飲
まれたそうです。スコットランドの国民的な詩人、ロバート・バーンズを称え
たウイスキーのカクテル。
 日本でいう「蛍の光」の原曲「AULD LANG SYNE(Old Long Since)」は、この
方が作りました。

20091123bobbyburns.jpg

※ボビー・バーンズについてはこちらをご覧ください。
http://www.bar-place.com/legendarycocktails/20091123bobbyburns.html

                     ※来週は「ロブ・ロイ」です。

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【2】現代バー用語の不要な基礎知識
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 ■おれのさけがのめないっていうのか【俺の酒が飲めないって言うのか】
  〔alcohol harassment 〕
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 (1)饒舌な上司と永遠の聞き役(部下)の会話で、昭和を代表するアルコール
   ハラスメント。通称アルハラ。
 (2)アルハラとは、お酒がかかわる嫌がらせ全般を指す言葉。
 (3)一気飲みなどの危険な飲み方に問題はあったが、やはり昭和は善き時代
   だった。
 (4)お客様がバーマンに飲酒を強要するケースもあり、飲まない事にして
   いるバーは対応に苦慮する。
 (5)気分を共有するためにもお客様と飲むことを善しとするバーも多い。
   そんな店ではアルハラは、売上だ。
   「ざる」のスタッフには気をつけろ。
 (6)時が過ぎ、世が平成に入ると上司と部下の立場は一変。アルハラも
   衰退の一途をたどり、逆ハラスメントが横行する。
   (上司)「俺の酒が」⇒ (部下)「飲めません。僕はカシスウーロンで」
   「もう1杯飲むか」 ⇒ 「大丈夫です」(要りませんの意)
   「もう1軒行くか」 ⇒ 「いや、本当に大丈夫です」(同上)
   「割り勘でいいか」 ⇒ 「それはダメです」

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【3】カクテル温故知新
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 ■ブランデー・ミルク・パンチ〔brandy milk punch〕
==============================
 カクテルの原型となるスタイルには大きな器で数人分の飲み物を作る「パン
チ」がありますが、材料に牛乳を使ったこの「ミルクパンチ」も、発祥は1600
〜1700年代までさかのぼると言われています。
 この後ミルクパンチには卵を入れたエッグノッグなど多くのバリエーション
が生まれました。
 シェーカーもなく、飲み物が常温か温めて飲まれていた当時の人の知恵と便
利な今日に感謝しつつ、ホットでも、フローズンでも、ベースを変えたり副材
料を加えたりと、自由なスタイルでお楽しみください。

                       続きは、カウンターで。

 ■ブランデー・ミルク・パンチ〔brandy milk punch〕
    45〜60ml ブランデー
    10ml   シュガーシロップ
    適量   牛乳
    調合方法:シェーク
    グラス: 冷温・用途に応じたグラス
    ※最後にナツメグパウダーを振りかける処方もある

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【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
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 バーの世界も地方分権
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 11月24日(火)に渋谷でフレア・バーテンディング国内最高峰の大会「第9回
ANFA全国フレア・バーテンダー・チャンピオンシップ」の決勝が行なわれ
ました。
 大会はお酒を注ぐ速さと分量の正確さを競う「スピードポアテスト」、カク
テル6杯作成の速さを競う「スピードラウンド」、営業中を想定したフレアを
競う「ワーキング」、そして華やかさ勝負の「エキシビジョン」の4ラウンド
の総合点を競う過酷ものです。
 昨年は初めて大都市圏を離れて青森・八戸で行なわれ、地元から日本チャン
ピオンが生まれるハッピーエンドな大会でした。

 今年は、前年王者の岡沼弘泰選手が最後のエキシビションを残して2位に37
ポイント差をつけ、大会史上2人目の連覇が見えていました。
 ところが最後のエキシビションでは、昨年2位の後藤啓介が抜群の演技を見
せ大逆転。アメリカン・カジュアル・ダイニングの「T.G.I. FRIDAY'S」で世界
チャンピオンにもなり、調子を上げる後藤選手が悲願の優勝を勝ち取りました。

 後藤選手は大会前「1000点差で勝ちます!」(最高でも1270点しか取れない)
という宣言は守れませんでしたが、37点差を返し、逆に37点差を付けての文句
なしの優勝。世界での更なる活躍が注目されます。


 一方、連覇はなりませんでしたが、八戸のシャドー・バーの岡沼選手も前年
王者の実力を存分に見せてくれました。また、4ラウンドのうち3ラウンドを
岡沼選手と同僚の中山信祐選手が取るというバー王国・八戸も存在感たっぷり
でした。

 来年は3度目の「八戸市長杯カクテルコンペティション」が行なわれるそう
です(ちなみに岡沼選手はクラシック部門に出場予定)。バーの世界も地方分
権、地域の盛り上がりに期待しましょう。


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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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2009年11月19日

ソムリエ木村克己の即断

こんばんは、広尾のバーTHE PLACEです。

11月20日のTHE PLACEは貸切となり、通常営業はお休みとさせて頂きます。
前日のご案内となり誠に恐縮ですが、ご了承の程をお願い申し上げます。

9年目を迎えたTHE PLACEですが、今週は後にチーフバーテンダーとなる山本が、
ソムリエとして時代を築いた木村克己と出逢います。また、クラシック・カク
テルと映画を合わせて紹介する贅沢な本をご案内しながら、メールマガジン
第105号をお届けします。


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   BARとお酒の他愛のない話
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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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 【1】THE PLACE今週のカクテル 『サヴォイ・タンゴ』
 【2】現代バー用語の不要な基礎知識 『業界用語』とは?
 【3】〔広尾書房〕バーテンダーが選ぶ本
    File 12 『Hollywood Cocktails』
 【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
    〔新シリーズ〕THE PLACE 七転び八起きのものがたり
     ◇◆◇ 第3話 ソムリエ木村克己の即断 ◆◇◆
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【1】THE PLACE今週のカクテル
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 ■サヴォイ・タンゴ〔savoy tango〕
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 リンゴのブランデー、カルヴァドスとスモモのリキュール、スロージンによ
るシャープな1杯。鮮やかな色合いと豊かな香りは、かの名門、サヴォイホテ
ルのバーで1900年代前半に最も人気があったといわれる名作です。

20091116savoytango.jpg

※サヴォイ・タンゴについてはこちらをご覧ください。
http://www.bar-place.com/legendarycocktails/20091116savoytango.html

                  ※来週は「ボビー・バーンズ」です。

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【2】現代バー用語の不要な基礎知識
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 ■ぎょうかいようご【業界用語】〔jargon〕
==============================
 (1)少し覚えれば酒が楽しくなるが、覚えすぎるとつまらなくなる言葉。
 (2)酒や酒場に対する愛情が屈折した者を輩出するための言葉。
   バーホッパーからバーマニア、バーおたくへの関所。
 (3)なぜかワイン用語を一生懸命に覚えた一般の方は、やたらとブラインド
   テストをしたがるが、周囲は「外れろ」って思っている。
 (4)ディスティラリーってなんだ?蒸留所ってなんだ?
   『ウイスキー工場』『ウイスキーの酒蔵みたいなもの』の方が伝わる
   ときもある。
 (5)噛み砕いて説明し過ぎて「それくらいは分かる。馬鹿にしているのか」
   と叱られてみる。
 (6)たくさん使うと本当に何を言っているのか分からなくなる。
 (7)味覚を表わすときに、ほんとワケわからなくなる。
 (8)で、飲んじゃうから別の意味でワケわからなくなる。
 (9)それでも『チャージ』ぐらいは覚えておくと、いいかもしれません。

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【3】〔広尾書房〕バーテンダーが選ぶ本
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 ■File 12 『Hollywood Cocktails』
===============================

 バーテンダーではない人でもカクテルを楽しめる秀逸なカクテルブックとい
えば、これを無視することはできません。
 またバーテンダーの目で見れば、当時のクラシックカクテルがいかに優れて
いたかを改めて感じる1冊。

 映画かカクテル、どちらかが好きな人なら間違いなく楽しめる贅沢さがあり
する。表紙のオードリー・ヘプバーンに導かれるようにページをめくれば、45
本の名画や名場面と共に、名脇役だったカクテルがよみがえります。

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【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
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 〔断続的新シリーズ〕THE PLACE 七転び八起きのものがたり
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 ◇◆◇ 第3話 ソムリエ木村克己の即断 ◆◇◆

「もうキャピトル東急にいます。会えませんか」

 この電話に至るまで、つまり、まだ名もないバーが誰をチーフバーテンダー
に迎えるかは、実に早い決断によるものでした。
 バーのプロデューサーは、ソムリエの木村克己でした。木村は1980年代に国
内外のコンクールでタイトルを獲得し、いち早く次世代教育機関の設立に動く
など、今日のソムリエの地位を築いた実力者です。

 木村は山本と出逢うことになるその2日前、間を取り持つ人物と接触してい
ます。

「明日、会いましょう」
「木村さん、明日ですか?」

 木村の感性と即断即決は独特で、現在のTHE PLACEに物や発想などで濃く残っ
ています。木村に呼応するように、翌日にはバーテンダーの年齢や現在の境遇、
移籍の可能性も記されたリストが用意されていました。その中には、後に日本
一の称号を勝ち取る名前もありました。
 リストのすべてに目を通すこともなく木村は、既に決まった未来のように話
し始めます。

「この山本さんがいいですね。明日会えませんか」
「木村さん、昨日の今日で、明日ですか。本人ともまだ話せていませんよ」
「職場に伺ったら、さすがに迷惑ですよね?」

 まとまる話もまとまらないと思った仲介者が受話器を取りました。この時、
彼も同じ渦に巻き込まれたのかもしれません。

 気乗りしない言葉だけを受けて困惑する彼をよそに、木村は翌日に赤坂に向
かうことに決めます。


 雨の中、山本が現われました。ゴングが鳴り、まずグローブを合わせるよう
な当たり障りのない互いの紹介が済むと、山本が放った挑発とは異なる日頃の
本音は、ジャブとしては強烈でした。

「僕、有名なバーテンダーとか有名なソムリエ、大嫌いなんですよね」

                              (つづく)


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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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2009年11月12日

おかげさまで8周年を迎えます

THE PLACEはおかげさまで、明後日の14日で8周年を迎えます。
「○周年記念なんとか」というものを行ないたいのは山々ですが、それはあと
2年考え抜いて、10周年に盛大に行ないたいと思うところです。

さて9年目に入る今週、世界最新と最古のクラシックカクテルをご紹介します。
また、THE PLACE誕生の裏側をお伝えする新シリーズも続けてご案内しながらの
メールマガジン第104号をお届けします。

THE PLACEの物語はなかなか話が進みませんが、気長にお付き合い下さい。


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   BARとお酒の他愛のない話
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 【1】THE PLACE今週のカクテル 『エメラルド・アイ』
 【2】現代バー用語の不要な基礎知識 『マール』とは?
 【3】カクテル温故知新 『サゼラック』
 【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
    〔新シリーズ〕THE PLACE 七転び八起きのものがたり
     ◇◆◇ 第2話 これから逢えませんか ◆◇◆
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【1】THE PLACE今週のカクテル
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 ■エメラルド・アイ〔emerald eye〕
==============================
 これからクラシックカクテルになるであろう1杯。“ニュークラシック”
“フューチャー・クラシック”とでも言いましょうか。
 スコッチのスモーキーさとハーブが織り成す格調高い薫りと深い味わい。
大人の男女に捧げるこちらは“世界最新”のクラシック・カクテルです。

20091109emeraldeye.jpg

※エメラルド・アイについてはこちらをご覧ください。
http://bar-place.com/legendarycocktails/20091109emeraldeye.html

                  ※来週は「サヴォイ・タンゴ」です。

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【2】現代バー用語の不要な基礎知識
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 ■まーる【マール】〔marc〕
==============================
 (1)ワイン用に収穫したブドウの搾りかすを再発酵させたブランデー。
 (2)粕取り焼酎などと呼ぶことなかれ。ブドウの原産地には規定が設けられ、
   有力な生産者や高額で取引されるワインの搾りかすを使ったこれは、
   ワインと同様に高値で取引されるものもある。
 (3)樽で熟成した芳香のあるものと、樽熟成をしない無色透明のものがあり、
   こちらは原料の香りを感じられるが、ひと言でいえばどちらもひとくせ
   ある感じのブランデー。
 (4)フランスで作られたものをマールと呼び、イタリアにも「グラッパ」と
   いう同様の飲み物がある。
 (5)代表的な食後酒でカクテルにはほとんど使わないが、駄洒落に使われる。
   そして飲み物としては面白いが、洒落にはつまらない。
 (6)マールを飲むと、目が回るんですって。(*1)
 (7)余談だが、マッカラン(=スコッチ)は儲からんのだそうだ。(*2)
 (8)ご覧になっているパソコンや携帯を念のため再起動してください。
   “病気”がうつります。
 (9)マール、グラッパ、駄洒落、マッカランともに数種類置いています。

 *1:マールと回る(まぁる)を掛けて言っているようです。
 *2:お客さま某氏によるもの。マッカラン18年を飲みながら。

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【3】カクテル温故知新
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 ■サゼラック〔sazerac〕
==============================
 シンプルなレシピのウイスキー・カクテルは、忠実な再現が難しい、世界最
古のカクテルといわれるもの。アメリカ・ニューオーリンズでは1830年代から
飲まれ、1859年に同地のサゼラック・コーヒー・ハウスでジョン・シラー氏に
名付けられました。
 2008年には、ルイジアナ州の公式カクテルとする議案が提出され、州のカク
テルとしては否決されましたが、ニューオリンズの公式カクテルとなりました。
 地球上でいつ誰が最初にお酒が混ぜたのか。そこまでは分かりませんが、最
初に立った旗印はいつまでも抜かれないことを分からせてくれる1杯です。

                       続きは、カウンターで。

 ■サゼラック〔sazerac〕
    角砂糖1個と少量の水(今日ではシロップで代用される)
    45ml   ライ・ウイスキー(以前はブランデーを使用していた)
    3dash   ペイショーズ(Peychaud's)・ビターズ
    5〜15ml  アブサン
    調合方法:ビルド(氷は入らない)
    グラス: オールドファッションド・グラス
    ※ベイショーズ・ビターズの代用にはカンパリを、アブサンには
     ペルノーにシャルトリューズ・ヴェールを加えたもので代用
     される模様

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【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
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 〔断続的新シリーズ〕THE PLACE 七転び八起きのものがたり
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 ◇◆◇ 第2話 これから逢えませんか ◆◇◆

(やっかいなことになったな・・・)

 後に広尾のバーがTHE PLACEとしてオープンする2001年11月14日から2ヵ月
ほど前の夜、待ち合わせ場所に向かう道で、これから何が起こるかは容易に想
像がつきました。それだけに、後に店と自身の紆余曲折を見ることになる山本
隆範の足取りは軽くありませんでした。運命の出逢い、人生の岐路などという
気分には程遠い当時の心境を表わすように、夕方から降り出した雨は土砂降り
に変わっていました。

「実はもう、キャピトル東急に来ています。仕事が終わったら会えませんか」

 あまりにも強引すぎる電話での呼び出しにも気が引けていました。ただ、相
手を2時間待たせていることを考えると、帰ってもらうためにも顔を合わせた
方がいいと感じ、また一方で話を聞いてみたい気持ちも少しはありました。

 その場所で聞かされたのは、まだTHE PLACEではない広尾のバーの物語でし
た。
                              (つづく)


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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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                      THE PLACEメールマガジン
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2009年11月05日

【新シリーズ】THE PLACE 七転び八起きのものがたり

本格的に寒さを感じるようになりましたね。
11月はTHE PLACEのオープン月。おかげさまで14日で8周年を迎えます。
そこで今週は、この店の歴史を振り返る新連載をお届けしながらメールマガジ
ン第103号をお届けします。

以前にも少し触れましたが、THE PLACEは8年前、THE PLACEではない名前で
オープンする予定でした。


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   BARとお酒の他愛のない話
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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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              THE PLACEメールマガジン Vol.103 2009/11/5
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■■ I N D E X 
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 【1】THE PLACE今週のカクテル 『バラライカ』
 【2】現代バー用語の不要な基礎知識 『大型連休』とは?
 【3】カクテル温故知新 『シャーリー・テンプル』
 【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
    『〔断続的新シリーズ〕THE PLACE 七転び八起きのものがたり』
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【1】THE PLACE今週のカクテル
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 ■バラライカ〔balalaika〕
==============================
 ブランデーで作るとサイドカー、ジンで作るとホワイトレディ、ラムだと
XYZ、テキーラだとマルガリータ。ウォツカに替えるとバラライカ。
 カクテルの黄金比としてひとつ、覚えておきましょう。

20091102balalaika.jpg

※バラライカについてはこちらをご覧ください。
http://www.bar-place.com/legendarycocktails/20091102balalaika.html

                  ※来週は「エメラルド・アイ」です。

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【2】現代バー用語の不要な基礎知識
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 ■おおがたれんきゅう【大型連休】〔Consecutive holidays〕
==============================
 (1)酒場の天敵。
 (2)オフィス街など平日型の店にとって、これほど邪魔なものはない。
 (3)盆と正月など、家族で移動するのが恒例となる時期は特に手の施しよう
   がなくなる。
 (4)どこそこヒルズやミッド何とかのような観光地の至近、もしくは住宅街
   の店などには人が集まるという副作用もある。
 (5)しかし、ETCで高速料金が1000円になったら、みんなどこかに行って
   しまった。
 (6)ホテルにおいても客室は満室なのに、ホテルバーはガラガラの開店休業。
 (7)ハッピーマンデーのどこが幸せなんだ!
 (8)いっそ子ども向けのカクテルでも作ろうか。
 (9)多くのバーが処方箋を募集中。

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【3】カクテル温故知新
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 ■シャーリー・テンプル〔shirley temple〕
==============================
 1930年代の子役スターの名を冠したノンアルコール・カクテルの代表作は、
禁酒法が廃止された同じ時期に、子どもにも飲める“キディ・カクテル”とし
て生まれた1杯。彼女がよく滞在したワイキキのロイヤル・ハワイアン・ホテ
ルで創られたと言われています。
 日本ではらせん状に剥いたレモンの皮を飾るなどの“大人仕様”に工夫され
ています。また、炭酸飲料をコーラに替えた「シャーリー・テンプル・ブラッ
ク」というものも存在するようです。
 古き善き時代に生まれたカクテルは、銀幕のスターと同じくいくつになって
も輝いています。
                       続きは、カウンターで。

 ■シャーリー・テンプル〔shirley temple〕
    Fill Up  レモネード または ジンジャーエール
    drop   グレナデンシロップ
    調合方法:ビルド
    グラス: コリンズグラス
    ※らせん状にカットしたレモンの皮を飾ることもある

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【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
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 〔断続的新シリーズ〕THE PLACE 七転び八起きのものがたり
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 THE PLACEのホームページアドレス(URL)が、以前は店とまったく異なる
名前で登録されていたことは、忘れられた過去といっていいでしょう。

 黒い壁を基調にした長いカウンター席。そこには背もたれ付きのハイチェア
がありました。プラズマテレビがあるソファ席は昔の面影を残していますが、
4人掛けのテーブル席のエリアも、ローソファと低いテーブルを主体とした
ラウンジでした。ワインセラーもありません。

 店は常に進化すべきもの。随分と変わりました。

 店の名前も、2001年11月14日のオープンに向けた計画段階では、THE PLACE
ではありませんでした。
                              (つづく)


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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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                      THE PLACEメールマガジン
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2009年10月29日

海外のレシピサイトも秀逸

今週は、バー用語にふさわしい映画の中のあの人について考えてみましょう。
そして海外のカクテルサイトの中から、一般の方でも楽しめるものをいくつか
ご紹介しながら、メールマガジン第102号をお届けします。

11月を手前にして、さすがに肌寒さを感じるようになりました。先週ご紹介し
たホットカクテルも、開幕です。


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   BARとお酒の他愛のない話
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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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              THE PLACEメールマガジン Vol.102 2009/10/29
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■■ I N D E X 
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 【1】THE PLACE今週のカクテル 『オリンピック』
 【2】現代バー用語の不要な基礎知識 『ジェームズ・ボンド』とは?
 【3】カクテル温故知新 『スノーボール』
 【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
    『海外のレシピサイトも秀逸』
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【1】THE PLACE今週のカクテル
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 ■オリンピック〔olympic〕
==============================
 1924年のパリ・オリンピックの際に創られたフランス生まれのカクテルは、
ブランデーとオレンジの風味で爽やかさと温かみを持ち合わせた1杯。
 ブランデーベースのカクテル「サイドカー」がお好きな方には特にお勧めで
す。

※オリンピックについてはこちらをご覧ください。
http://www.bar-place.com/legendarycocktails/20091026olympic.html

                     ※来週は「バラライカ」です。

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【2】現代バー用語の不要な基礎知識
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 ■じぇーむず・ぼんど【ジェームズ・ボンド】〔James Bond〕
==============================
 (1)マティーニ好きのおじさん。副業はイギリス情報部のスパイ。
 (2)殺人許可証を持っている事をいいことに、ベースをウォッカに替えさせ
   たりシェークさせたり、時折り原型をとどめていないレシピで作ること
   も強要する世界のバーホッパー(*1)。
 (3)このような行動から、ニューヨークスタイルのマティーニの生みの親
   だと考えられる。
 (4)世界に6人存在するが、マティーニが好きかで採否が決まる。
   オーディションで「マティーニ何杯飲める?」と聴かれるとか
   聴かれないとか(*2)。
 (5)ショーン・コネリー似のボンドはスコットランド出身のため、本当は
   マティーニよりもウイスキーが飲みたかったのかもしれない。
 (6)ウイスキーのCMにも出演したのは、ボンドではなくコネリーだ。
 (7)マティーニ好きのおじさんは、日本にも1万人ぐらいはいる。
 (8)そうか。日本にもスパイが1万人いるんだ。

 *1:「バーホッパー」は「バーホッピング」の項を参照。
 *2:ショーン・コネリーに似たのからダニエル・クレイグっぽいのまで。

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【3】カクテル温故知新
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 ■スノーボール〔snowball〕
==============================
 冬の飲み物のようで、夏でも美味しく感じられるロングドリンクは、レシピ
を見ると新しいようでも実は古典に入る1杯。
 卵のリキュール「アドヴォカート」を炭酸飲料で割ると聞けば多くの人が驚
きますが、厚みのある味わいと爽快さの複雑なマッチングが楽しめます。
 古いレシピでは生卵とブランデーを使っていたようです。「それならエッグ
ノッグも卵ではなく、アドヴォカートで良いのでは」などと発想も広がるカク
テル。1900年前後にシカゴで出版された「Apple green's Bar Book」から明文
化された作品は、毎年この時期が来ると想い出されます。

                       続きは、カウンターで。

 ■スノーボール〔snowball〕
    45ml   アドヴォカート
    Fill Up  レモネード または ジンジャーエール
    1dash   ライムジュース
    調合方法:ビルド
    グラス: タンブラー、コリンズグラスなどのトールグラス

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【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
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 海外のレシピサイトも秀逸
===============================

 10月22日の日本経済新聞(夕刊)でカクテルレシピの紹介サイトが増えてい
るという記事がありましたが、海外のサイトも実に豊富で、見応えがあります。


 『カクテル温故知新』でご紹介するカクテルは、その歴史をたどるとほとん
どが欧米生まれですから、海外のサイトに情報を求めることがよくあります。
海外にもバーマニアやカクテルマニアはいらっしゃるご様子で、大変よくお調
べになっていますが、本日は一般の方にも見やすいサイトを3つご紹介しまし
ょう。

 リキュールメーカーとして有名なボルス(BOLS)社によるウェブサイトは、
カクテルの味わいを「強い・弱い」「甘い・甘くない」の2軸で16分割したマ
トリクスから探せるカクテルサイトです。使う材料や調合方法、グラスのほか、
キーワードから検索したり、サイトお勧めのカクテルを見たりもできます。

●ボルスのウェブサイト(http://www.bolscocktails.com/home.asp

 他の2つは英語が苦手な方でも楽しめる動画付きのカクテルサイト。どちら
もベースのお酒やカクテルの分類、カクテル名から探し、カクテル作りの一連
の動きを動画で見ることができます。



 実に大ざっぱです!

 解説をしながらカクテルを作ってくれる坊主にヒゲのお兄さんは、私には何
を言っているのか分かりませんが、

「分量は、適当だ」「これも、適当だ」「だいたいこんなもんだ」

と言わんばかりにお酒を注ぎます。
ですが、欧米のバーや国内のカジュアルなバーで見かける、酒瓶の先に付いた
ストローのような注ぎ口(ポアラー)には「何秒で何オンス出る」というよう
な規定があるものもあり、その規定をもとに外国のバーテンダーはカウントを
しているのです。
 実際に使ってみると、いわゆる“目分量”よりも比較的楽に正確に注げる優
れもの。
 日本のバーテンダーは海外の大ざっぱに見えるスタイルを馬鹿にしがちです
が、実は欧米の方がお酒の管理には細かいことも、知っておくべきですね。

●BARTV.COM(http://www.bartv.com/
●DRINKMIXER.COM(http://www.drinksmixer.com/



 シェークやステアなどの技術ですか。

 技術に関しては、広い心を持ちましょう。続きはパソコンではなく、カウン
ターへどうぞ。


※海外サイトで紹介しているカクテルは、日本では知られていないものが多数
 含まれます(逆もまた然り)。ご注文の際にはレシピ持参でどうぞ。
※海外サイトで紹介しているカクテルは、当然ながらその国の人たちの味覚に
 合わせて創られています。味には責任を負いかねます。


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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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2009年10月22日

今年のホットカクテルを一挙ご紹介

100号という区切りが過ぎて、また1からのスタートです。
さて今週は、「神」か「邪神」か。バーに現われる「おろち」について考えま
す。さらにTHE PLACEが満を持してお届けする今年のホットカクテルを一挙に
ご紹介しながら、メールマガジン第101号をお届けします。

今年のホットは本当にお勧めです。暖冬だけが懸念材料です。


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   BARとお酒の他愛のない話
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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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              THE PLACEメールマガジン Vol.101 2009/10/22
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■■ I N D E X 
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 【1】THE PLACE今週のカクテル 『ブラック・ヴェルヴェット』
 【2】現代バー用語の不要な基礎知識 『うわばみ』とは?
 【3】〔広尾書房〕バーテンダーが選ぶ本
    File 11 『SUNTORY TROPICAL BOOK』
 【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
    『今年のホットカクテルを一挙ご紹介』
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【1】THE PLACE今週のカクテル
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 ■ブラック・ヴェルヴェット〔black velvet〕
==============================
 1888〜1895年にアメリカで生まれたシャンパンカクテル。黒ビールとシャン
パンという組み合わせは、爽快さとコクを兼ね備えた珠玉の一杯です。
 漫画の「バーテンダー」ではシャンパンと黒ビールを同時に注ぎ、わずか
2秒で作り上げる様子が描かれていますが、無理です。

20091019blackvelvet.jpg

※ブラック・ヴェルヴェットについてはこちらをご覧ください。
http://www.bar-place.com/legendarycocktails/20091019blackvelvet.html

                    ※来週は「オリンピック」です。

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【2】現代バー用語の不要な基礎知識
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 ■うわばみ【うわばみ】〔python/heavy drinker〕
==============================
 (1)古代の「おろち」に代わって用いられるようになった、大蛇や伝説上の
   生き物を意味することば。
 (2)大きなものを食べる(はむ)、飲み込んでしまう様子から、大酒飲みを
   指す酒場の専門用語に転じたとされる。
 (3)別名、アンドレ・ザ・ジャイアント。
 (4)確かに何でも飲み込んでしまうこの種の生き物はバーでも時折り伝説
   の様に語られ、本人がいなくてもその話で盛り上がる人気者。
 (5)随分と売上に貢献してくれるが、蛇にならって「神」として扱われる。
 (6)神の化身の蛇の中には、「虎」に化ける者もおり、「おろち」同様に
   生け贄(道連れ)を捧げると鎮めることができる。
   蛇と虎の違いは、大酒飲みか大酔っ払いかで判別できる。
 (7)とぐろを巻くのもうわばみではなく、虎。特に昭和の虎。
 (8)同義語に「ざる」「酒豪」「酒仙」など。

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【3】〔広尾書房〕バーテンダーが選ぶ本
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 ■File 11 『SUNTORY TROPICAL BOOK』
===============================

 8月27日号でトロピカルカクテルについて触れましたが、古い本が出てきま
した。時代はトロピカルカクテルブームの1980年頃。色鮮やかなカクテルと
浅井慎平さん撮影の写真で、眺めるだけでも楽しめる一冊。
 カクテルだけでなく、モデルさんの髪型やメークなどからも、当時の流行を
振り返ることができます。
                        続きは、カウンターで。

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【4】今週のTHE PLACE カウンター便り
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 今年のホットカクテルを一挙ご紹介
===============================

 101回目のメールマガジン。これからも少しずつ内容を変えながら、週刊で
お届けしてまいります。

 さて秋も深まると、THE PLACEでは温かいドリンクが登場します。昨年から
取り組んでいるホットドリンク、ホットカクテルは2年目を迎え、フルモデル
チェンジします。

 ホットカクテルに取り組み始めた昨年、「ウイスキーカクテル」を特集した
ある雑誌で、THE PLACEもシングルモルトに紅茶、リキュールの組み合わせを
お出ししました。

 「今年はホットを押したいし、
    まだ他店でホットに取り組むところは少ないだろー」

そんな目論見に反して、掲載されたバー8軒のうち6軒がホット!
みんな同じことを考えているわけですね。


 今年のホットカクテルは8種類からのスタートです。去年の16種類からあえ
て絞り込みましたが、個性派揃いのスターティングメンバーを今週はご紹介し
ます。

hotcocktail09_s.jpg

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 (1)ヴァン・ショー(Vin Chaud)ホットワイン
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 赤ワインとブランデー、ジュース類を混ぜて吟味したTHE PLACEレシピの
ホットワイン。「ヴァン・ショー」という本来の名前も、覚えてみてください。

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 (2)ハンター(Hunter)ホットバージョン
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 バーボンとチェリーブランデーのクラシックカクテル「ハンター」に温かい
紅茶が入れば、身も心も温まります。

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 (3)ホット・ブラディ・シーザー(Hot Bloody Caesar)
――――――――――――――――――――――――
 ヘッドバーマン鈴木賢による渾身の一作。ウォッカに昆布を漬け込んだ、
「コンブウォッカ」(そのままじゃないか)とハマグリエキスの入ったトマト
ジュースのスープカクテル。これは絶品です。

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 (4)ホットボッチボール(Hot Boccie Ball)
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 アマレットとオレンジによるロングドリンク「ボッチボール」はホットにし
てもおいしい。女性にお勧めのホット&スムースカクテルです。

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 (5)ホット・エッグ・ノッグ(Hot Egg'n'grog)
――――――――――――――――――――――――
 卵のリキュールを使った、生卵を使わない広尾レシピのエッグノッグはこれ
からの定番になるでしょう。寝る前の1杯はこれに限ります。冷たくしても
美味しいです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 (6)ロングアイランド・ホット・ティー(Long Island Hot Tea)
――――――――――――――――――――――――
 ロングアイランド・アイスティーがあるなら、ホットがあっても良いはず。
洒落ではありません。そしてこちらも、寒い夜の1杯目にお勧めです。

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 (7)ティーダ(TIDA)
――――――――――――――――――――――――
 レシピは真面目、名前は洒落のホットカクテルですが、紅茶専門店も認める
紅茶とライチの組み合わせは、今後スタンダードになるでしょう。

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 (8)ミッドナイト・ティー(Midnight "T")
――――――――――――――――――――――――
 真夜中のお供に、スコッチと紅茶という伝統あるもの同士の組み合わせ。
体の芯から温まりますよ。


 心も身体もホッとするホットカクテルで(何度か聞いたような)。今年は
紅茶などの茶飲料、そして昆布やハマグリなど「だし」の要素、そしてスタン
ダードカクテルが転じてホットにしても美味しいという3つの要素で、今後も
開発を続けてまいります。


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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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                      THE PLACEメールマガジン
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