2011年09月02日

カクテルの「現代の解釈」

2週間ぶりのご無沙汰となる間に9月になりました。少しだけ、秋の風を
感じます。
今週は、近年スタンダードカクテルになった代表作をご紹介。
先日、お客様から言われて気がつきました。
今週もそのほか、近代の秀作などカクテルにまつわるお話を交えて
メールマガジン第193号をお届けします。

今年は意識していなかったのですが、モヒートの夏になりました。
あれはきっと、櫻井くんのおかげですね。

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   BARとお酒の他愛のない話
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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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              THE PLACEメールマガジン Vol.193 2011/9/2
                      http://www.bar-place.com


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 【1】THE PLACEのカクテルブック
    file no.27 『楊貴妃〔Yang kuei fei〕』
 【3】今週のTHE PLACE カウンター便り
    『カクテルの「現代の解釈」』
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【1】THE PLACEのカクテルブック
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 ■file no.27 『楊貴妃〔Yang kuei fei〕』
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 近代においてこれほどポピュラーになった創作カクテルは数えるほどしかな
く、この一杯はその代表作といえるでしょう。唐の時代、中国皇妃の楊貴妃が
好んだライチの風味が一杯に広がり、花を添えるのは桂花陳酒によるキンモク
セイの豊かな香り。このカクテルにこれ以上の飾りは無用でしょう。
 1992年開業のフォーシーズンズホテル椿山荘東京を発祥の地として、ホテル
オリジナルのカクテルとして発表されています。フルーティーでアルコール弱
め。そんなお好みに最適の一杯であり、バーを選ばないシンプルなレシピで世
に広まっていきました。紛れもないニュースタンダードカクテルの逸品です。

                       続きは、カウンターで。

 ■楊貴妃〔Yang kuei fei〕
    30ml   桂花陳酒
    10ml   ディタ ライチ・リキュール
    20ml   グレープフルーツジュース
    1tsp   ブルーキュラソー
    調合方法:シェーク
    グラス: カクテルグラス

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【3】今週のTHE PLACE カウンター便り
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 ■カクテルの「現代の解釈」
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 先日、ある編集者の方とこの数年のカクテルの風潮、そして将来どう転じる
かについてお話をする機会がありました。
 ミクソロジー、モラキュラーカクテル、それぞれに参入障壁があるのに対し
て、ニュースタンダード、ネオクラシックカクテルというは「発想力」だけを
障壁としていますが、あとは実行力次第。これは広まり方次第で面白いことに
なりそうだとお伝えしました。

 一方でこの「ネオクラシック」。何をもっての「ネオ」なのか、体系化がな
されていないのも事実です。古くからあるカクテルを「現代の解釈で提供する
のがネオクラシック」と書かれた記事を見ます。おそらくは海外バーテンダー
の発言の直訳ではないかと、「現代の解釈」って何だ?と首をひねり続けた数
週間です。

 これについて、ニューヨークで数年、バーテンダーとして活動してきた若き
才能あふれる友人から、こんなヒントが届きました。


── 現状辿り着いているのは『想像力』です。そのカクテルの時代背景や創
作された過程と背景、どう言う風に言い伝えられているか、どの様な場所で
どの様な人達が愛飲していたかなどを、専門書などを用いて自分自身をその時
代にタイムスリップさせて・・・。
 そのカクテルを解釈して、そして酒やツール、材料とその技術の進歩等の
現代に至る進化を持って“現代なら”こう創れる、そこに自分なりのアイデア
をエッセンスとして解釈・定義付ける。私見ですが、こう言う事じゃないの
かなぁ?と感じております。


 徐々に哲学的になってきましたが、創作カクテルの考え方も、実は共通して
いるのです。
 そして少し、見えてきたことがあります。分子工学もいいですが、闇雲に新
しい調合技術を盛り込むのではない。少なくとも私たちにはその必要はないと
いうのが“現代の解釈”のTHE PLACE。引き続き、わかり易く楽しいカクテルを
作り続けます。

 今夜はどうぞ、次代のスタンダードカクテル、ネオクラシックを楽しんで
みてください。

20110826.JPG


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       その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
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posted by Barmen at 19:08| Comment(0) | TrackBack(0) | メールマガジン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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