2007年10月17日

〔閑話休題〕シングルモルトを「履く」

靴づくりの仕上げに、シングルモルトで伸ばしたクリームを塗る「モルトドレッシング」を施した靴がヒットしているそうです。

仕上げの最終工程で、ウィスキーで伸ばした靴クリームで磨きあげるこの靴は、ヒロカワ製靴のブランド「スコッチグレイン」の中の「オデッサ」シリーズ。

仕上げが手作業になるため、1日に作れる靴は20足という量より質を求める一品。クリームがウイスキーと混ざることで、皮に染み込み易く深い光沢が出るのだそうです。
ちなみに、使っているモルトは「ダルモア」だそうで、靴の手入れにもモルトを使うことをお勧めしているそうです。

scotchgrain_1969_4977842.gif

標準価格は3万7800円といいますから、モルトの靴一足で、ホテルバーあたりでボトルキープもできるでしょう。

昼はモルトを履き、夜は飲み、一日モルト漬けです。

ものは試しに、買って下ろしていない靴にまず塗りこんでみようかな?と思っているのは私だけでしょうか。

でも、塗りこむ前に飲んでしまいそうですね。いや〜もったいない。

THE PLACEから、ちょっと気になるニュースでした。

THE PLACE(ザ・プレイス)
http://www.bar-place.com
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2007年03月08日

ベンチャーなウイスキーが本格発進

2月27日に触れた埼玉の蒸留所、皆さんはお分かりでしたか?
答えは、最近は「イチローズ・モルト」の名で流通している
その名も“ベンチャーウイスキー”。
今年埼玉県秩父市に完成する、新進気鋭の蒸留所です。
ここが製造するウイスキー、実はこれまでも“地ウイスキー”「ゴールデンホース」というカテゴリーブランドを冠して発売されていました。
当時の製造元は東亜酒造。こちらも埼玉県羽生市に蒸留釜を持っている酒造メーカーで、現在販売されているトランプの札を模したラベルのウイスキーは、こちらで製造されていたものを使って瓶詰めされています。
ちなみに埼玉の羽生には、マルエス洋樽製作所という、60年以上も樽を作り続けている会社があります。

そもそも山崎も余市も、源流をたどればベンチャーなわけですから、そう遠くない将来、地ウイスキーから始まったこのモルトが、大手メーカーと肩を並べる日も来るでしょうね。一部酒販店では、既に肩を並べています。

イチローズ・モルトを製造するベンチャーウイスキーの、肥土伊知郎さんが運営するウェブサイトがあります。
よろしければ訪ねてみてください。

vw-mixy.jpg

http://homepage3.nifty.com/venture-whisky/

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2007年02月27日

日本のビール工場とウィスキー蒸留所

既にご存じの方も多いと思いますので、細かな事象には触れませんが、日本のビール業界が本業のビールや酒類とは直接関係のないところで、にわかに慌ただしくなっています。
日本の酒類市場を支えてきたビール大手ですから、何らかの最善策を講じてくれることを期待し、また近所の会社には、数年前の『ドラフトワン』のような大復活を期待したいと願っています。

さて、このような時期ですのであらためて復習してみましょう。

日本には、ビール工場はいくつあるのでしょうか?
答えは下の写真のとおりです。

brewery.gif

こうして見ると分かりやすいですね。
北海道や東北、関東、名古屋、大阪、九州と各エリアの拠点に集中しています。
『生産拠点が隣接しているので、ビール事業だけを見れば統合するメリットは少ない』というコメントをどこかの記事でみましたが、ごもっともですね。
ビール会社の中には、どの工場でどの商品が作られているのかが掲示されているウェブサイトもありますから、細かく見ても面白いでしょう。


一方、ウィスキーについてはどうでしょうか。

distillery500.gif

金色の蒸留釜のマーク(長靴に見える)のが大手のウィスキー蒸留所です。北からニッカの余市、仙台は宮城峡蒸留所です。
そして長野県には、軽井沢蒸留所があります。かつては『三楽オーシャン』と呼ばれていたメルシャンが所有する蒸留所です。
そして山梨県にはサントリー白州蒸留所があります。
富士山のふもとに位置するのは、キリンの富士御殿場蒸留所。現在は『富士山麓』というウィスキー作りに力を注いでいます。
そして京都と大阪の境には、サントリー山崎蒸留所。山崎=京都と思う方も多いかと思いますが、所在地住所は大阪府なのです。

赤いマーク、気になりますよね?
見たところ埼玉県にあるこのマークが何かお分かりの方は、かなりの情熱と“ベンチャースピリット”をお持ちの方かもしれません。
埼玉県羽生市と秩父市にあるこのマーク。
気になる答えはまた来週。

THE PLACE(ザ・プレイス)
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2006年05月03日

これだからバーテンダーってのは、

THE PLACEでは常々申し上げている通り、シングルモルトに限らずウィス
キーやワイン、カクテルやソフトドリンク、またそれらを楽しみながら過ごす
バーでの時間をもっと身近に感じて頂きたいのです。

しかしながら、どうやらこのように思うのは未だごく一部のバーマンだけのようで、「ウィスキーの飲み方はこうだ」とか「やはり軽めのものから飲んでいくべきだ」とか、いわゆる“通”と呼ばれる人や“プロ”と呼ばれる人が雑誌やテレビで語ったことをそのまま伝えているバーマンも多いのが現実です。

先日、カウンターでグチっていたお客さまによると、出張先のバーで頼んだシングルモルトのオン・ザ・ロックに関して、

「・・・・・・これはロックにすると香や味が損なわれますから、どうたらこうたら」
とバーテンダー氏が講釈をたれたらしく、ひどく憤慨していらっしゃいました。

ちなみにこのお客さまは普段からロックで飲むのが好きなのだそうです。
もちろん初めてのバーで、バーマンにとってもそのお客さまはいわゆる
「一見さん」なのでしょうけど、一見さんのオーダーに対してアドバイスする
ならまだしも、「アレはダメ、これはダメ」と指図するのは、私が飲む側なら
ひとこと、

大きなお世話だ!!!

と、静かに申し上げたでしょう。
少なくとも、素敵なひとときを過ごせたかもしれないお客さまの時間をブチ壊すには、どうでもいい講釈は充分過ぎたでしょう。

一方で、欧米の人たちは実に自由に、思い思いのドリンクを自分なりのスタイルで楽しんでいるのをよく見かけます。
欧米人のライフスタイルが正しくて、日本人の感覚や美徳がズレているというわけでは毛頭ありませんが、

世の中の“バーテンさん”
何をどう飲んだって自由じゃないですか。
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2006年03月09日

日本人はスゴイんです。

今回は少し話題が逸れます。

昨夜3月8日は、日本のバーテンダーの中でもひと握りの人達にとっては、ソワソワと過ごしたに違いありません。彼らにとってトリノオリンピックやWBCどころではないでしょう。
これは、フレア・バーテンディングの話。フレアをご存じですか?
今年また、ワールドクラスの日本人バーテンダーが生まれました。

フレアとは、カクテルを作る過程でボトルやティン(シェーカー)をスピンさせたり、ジャグリングしたりしながらお客さまを楽しませるバーテンダーのテクニック。トム・クルーズ主演の映画「カクテル」で一時期話題になったスタイルです。

このフレアの世界で今、日本が強いのです。

米国ラスベガスで現地時間3月7日に、フレアの世界大会「Legends 8」が開催されました。
これはゴルフでいえばマスターズのように、各選手の実績を基に主催者から招待されなければ出場できない世界最高峰のレベルの大会です。
出場選手63人の中に、日本人は10人招待されていました。
6日に予選が行なわれ、7日のファイナルに出場できる選手が10人に絞られます。
この予選で日本人4人がトップ10に入り、鳥取の「ビストロ庵」に勤める前田知憲(ともひろ)さんがなんと2位、そしてT.G.I.フライデーズの金城光浩さんが3位となり、世界中から集まったフレア・バーテンダーとギャラリーに衝撃を与えました。

最終結果は、前田さんが決勝で3位、そして彼の弟である前田武頼さんが6位、ほか金城さん、舞浜の「プラネット・ハリウッド東京」に勤める茂呂俊文さんも含め、世界の10人に4人の日本人が入る、過去最高の成績を収めました。


オーソドックスなスタイルのカクテル大会でも、日本人の繊細さは光るものがあります。
一方でフレアでも、世界に名だたる日本人が、多数生まれているのです。
ちなみにこのフレア、一見パフォーマンスばかりが目立ちますが、ポアテスト(注いだ液体の分量の正確さを試験管で測る、過酷な競技)やスピードラウンド(どれだけ速くカクテルを作れるかを競うもの)、ワーキングフレアラウンド(営業中の状況を想定した競技)など、バーテンダーという職業の本質もしっかり突いています。

日本でも8月19日、20日に、東京・六本木のヴェルファーレで国際大会が開催されます。
出場を希望する海外の実力派バーテンダーも多数いる模様です。
日本対世界の構図を見せるフレアに、ちょっと注目してみてください。

iufc.jpg

ちなみに首都圏では、T.G.I.フライデース・チェーンの各店や、横浜スカイビル(そごうの隣)のカクテルバー・マルソウなどでフレアを見ることができます。
THE PLACEには、フレア団体の広報担当はいますが、どうやら実演はできないようです。
時間と状況によっては、トップレベルの“映像”をご覧に入れるとしましょう。

フレアに関する情報は、
日本フレア・バーテンダーズ協会(FBA JAPAN)
http://fba.jp
で見ることができます。
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2006年03月04日

ワインはどうしてブームになったのか? モルトはブームになるのだろうか。

1990年代後半のワインブームは、今でも記憶に新しいものです。ワインも例外なく、ブームと呼ばれるものは必ず終焉を迎えます。しかし、ブームは去ってもワインは私たちの生活にしっかり根付きました。1998年をピークに国内のワイン市場は縮小していますが、それでも10年前の2倍です(http://www.mercian.co.jp/wine/wine_market/index.html)。このような意味で、ブーム自体は否定しませんし、むしろ、ウィスキーがブームになることは歓迎すべきことです。

ワインブームの時には、有名なソムリエが揃って、ワインを分かりやすい表現で説明していました。「赤ワインと白ワインの違い」についてもそうです。
「高額な有名シャトーのワインよりも、安価なテーブルワインの方が親しみやすいですよ。なぜなら・・・」という説明も印象に残っています。日本人の食生活にワインを合わせるための工夫も多く見られましたね。

皆さま、ウィスキーは、シングルモルトは、分かりやすいでしょうか。
そもそも、初歩のウィスキーに関する本は少ないですね。やはり、今はマニア市場かもしれません(笑)。
マニア市場をブームにするのは難しいことですね。コミック、アニメ、PC、鉄道、兵器などなど、ブームにはなりにくい分野です。

私たちはちっぽけなバーです。私達がブームを作り出せるとは思いません。
しかし、日々お客さまと接しながら、可能な限り分かりやすい表現でお伝えしようとしています。
これから、もっとわかりやすくウィスキーに関してお伝えしていくことに致しましょう。
ウィスキーだけでなく、カクテルやワイン、バー文化などどんどんお話が脱線するかもしれません。
しかし、誰よりも分かりやすくご説明したいと思います。


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そもそも、シングルモルトって何なんでしょうね。
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2006年03月02日

シングルモルトはブームになるのだろうか。

昨年末から今年初めにかけて、雑誌メディアには「シングルモルト」「シングルモルト」という文字が躍っていました。かなりの力を込めて、シングルモルトブームを生み出そうと試みていたようです。
私たちも協力を惜しみませんでしたし、いくつかの雑誌には撮影協力も致しました。

しかし、実際の記事もこまめに目を通しましたが、どうにも「シングルモルトとは?」という話になってしまうと、硬いですね。
硬いというよりもむしろ、「難しくて高貴なもの」と伝わってしまうような印象を受けました。
「“今さら聞けない”シングルモルトのQ&A」
「シングルモルトぐらいは語れるように…」
などの表現も見受けられます。

本当にブームにしたいのか?
私たちには疑問です。
シングルモルトについて、産地やら製造の工程やら専門用語が飛び交い、結局難しいものとして捉えられてしまうのではないでしょうか。

ウィスキーの「ディスティラリー」ってなに?
蒸留所ってなにするの?
結局、工場でしょ?
ピートってなに?「泥炭」とか言われても何だかイメージできません。
しかも、ボトラーズってなんなのよ?

分かりやすい表現は、どうにもできていません。
(小さな子供にお酒を飲ませるわけにはいきませんが)大げさな話、小さな子供にも分かるような表現で(子供のような大人はたくさんいらっしゃいますが。いまこうしている私の傍にもひとりいますが…)、
シングルモルトについて、誰か分かりやすく説明してくれませんか?
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2006年02月22日

シングルモルトはマニア市場?

2月12日(火)に、東京ビッグサイトでウィスキーの祭典「ウィスキーマガジン・ライブ2006」が開催されました。

スコッチを中心とした国内のウィスキーの輸入者がブースを設けて試飲できる場が、この「ウィスキーマガジン・ライブ」。ウィスキー好きにはたまらない場でしょう。言うまでもなく、私たちのようなバー関係者、そしてウィスキー好きの一般の方々もこぞって参加していたようです。

パソコンやアニメ、鉄道など「マニア市場」が注目される時代です。
ちなみに野村総合研究所の発表によれば、マニア市場はどうやら4110億円になるそうです。(http://www.nri.co.jp/news/2005/051006_1.html

ウィスキー市場には、そこまでの規模はありません。
特に、ウィスキーの中のひとつ、シングルモルト・ウィスキー(シングルモルト)の市場規模は、ウィスキー全体の5%程度といわれています。
ちなみに、金額には換算できませんが、平成16年のウィスキー消費量は、8万8000キロリットルです。
シングルモルトには、「マニア」と呼ばれる人たちが確かに存在します。また、シングルモルトには「コレクター」も存在し、高値で取引される商品も少なくありません。中には「お宝」と呼ばれるようなウィスキーを所有する人もいます。

ウィスキー市場が年々縮小する中で、シングルモルト市場は拡大しています。これは「マニア」の功績も多いのでしょう。

シングルモルトって、そのぐらいコアな商品なのですね。
残念ながら「所有欲」より「消費欲」が優先する私達は、とうてい彼らにはおよびません(笑)。呑んでしまいます。
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2005年12月15日

それでもモルトブームはやってくる

malt01.jpg

 この秋から冬、春にかけて、雑誌を中心として「シングルモルト」(モルト)という言葉を多く目にすることになるでしょう。モルトブームは夜明け前。これは現在進行形のお話です。

焼酎ブームに続くムーブメントは現実に?

 シングルモルトに大きなうねりを起こそうという動きが、雑誌メディアを中心に広がっています。各方面からの働きかけで進んでいるこのプロジェクト。これから百余りの媒体でモルトが取り上げられるようです。また、一部のスーパー、量販店では、既に酒類コーナーにモルトの棚割りが新設される所もあります。
 根強いファンに支えられていたモルトが、焼酎ブームの後に続くかは、しばらく様子を見てみましょう。

気軽でおいしく、格好よく、シングルモルトの飲み方は

 ブームにも功罪はあり、焼酎のような、あるいはかつてのワインのような価格高騰や、その逆に著しい下落はバーマンとして心配なところです。しかし、ブームは結果として市場の地盤を押し上げてはくれますので、私たちはウィスキーが皆さまの生活のお供として浸透することを期待しています。 親しみが持てる飲み方の提案がどれだけできるか。これが私たちの仕事でもありますから、例えば
「ウィスキーはストレートやロックで」というような考え方は、この際やめてみましょう。
 そのままでは、ウィスキーは強いお酒です。ウィスキーの風味や甘味は、水で割って引き出される物もあります。ソーダやトニック、ジンジャーエールで割ってもいいではありませんか。いかなる飲み方でも、人それぞれのスタイルが出れば、それもまた格好いいではありませんか。

 今夜は、シングルモルトをベースにカクテルから始めてみますか?

その場所で、今日は何をして遊びましょうか。
THE PLACE
http://www.bar-place.com
posted by Barmen at 11:26| Comment(0) | TrackBack(0) | From the Barrel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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